ヴェルサイユ条約 (1756年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴェルサイユ条約(1756年)
通称・略称 第一次ヴェルサイユ条約
署名 1756年5月1日
署名場所 ヴェルサイユ宮殿
締約国 オーストリアフランス王国
主な内容 フランス・オーストリア同盟英語版
お互いが外敵に攻撃された場合、相互援助すること
関連条約 ヴェルサイユ条約 (1757年)
テンプレートを表示

ヴェルサイユ条約(ヴェルサイユじょうやく、フランス語: Traité de Versailles, ドイツ語: Vertrag von Versailles)、または第一次ヴェルサイユ条約(だいいちじヴェルサイユじょうやく、フランス語: Premier traité de Versailles, ドイツ語: Erste Vertrag von Versailles)は、1756年5月1日ヴェルサイユ宮殿で締結された、オーストリアフランス王国外交協定。

両国はお互いが外敵に攻撃された場合、相互援助することで合意した(「外敵」はプロイセン王国グレートブリテン王国を指すとされている)[1]

概要[編集]

条約によりフランス・オーストリア同盟英語版が成立し、以降30年間何らかの形で存続した。条約から数月経たないうちに両国は七年戦争イギリス・プロイセン同盟と対立、1763年まで続いた。条約は1月の第四次ウェストミンスター条約(イギリスとプロイセンの同盟条約)とともに外交革命の一端を担い、戦争までにヨーロッパの同盟の形勢を一変させた。

条約は建前では防御的だったが、イギリスは秘密条項の存在を疑った[2]

両国は翌年ヴェルサイユで再び条約を締結、協力関係をさらに強化させた。

脚注[編集]

  1. ^ Anderson.
  2. ^ Simms p.410-11

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Anderson, Fred. Crucible of War: The Seven Years' War and the Fate of Empire in British North America, 1754–1766. Faber and Faber, 2000.
  • Simms, Brendan. Three Victories and a Defeat: The Rise and Fall of the First British Empire. Penguin Books, 2008.