ヴェステルボッテン・チーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ヴェステルボッテン・チーズ

ヴェステルボッテン・チーズVästerbottensost)は、スウェーデンヴェステルボッテン地方産のチーズである。

概要[編集]

ヴェステルボッテン・チーズは、小さな目や穴が開いた堅くきめが粗い牛乳から作られるハードチーズである。チェダーチーズのようにこのチーズは成形、熟成される前にカードの状態で加熱、切り分け、撹拌がされる。強い風味を持ち、幾らかパルミジャーノ・レッジャーノに似た塩味といわれるがより苦みが強い。色は明るい黄色で、脂肪分は31%である。スウェーデン人の中にはこのチーズをチーズの王様と考えている者もおり、しばしば限られた供給量に対して需要が上回る状況になる。こういった理由によりその他の熟成タイプのチーズのおよそ倍の値段になっている。このチーズの熟成には少なくとも12カ月間が費やされるが、一般的には14カ月がかけられている。

ブルトラスク村(Burträsk、現在のシェレフテオ県の一部)は、ヴェステルボッテン・チーズが1870年代に酪農家の手伝いをしていたらしいエレオノラ・リンドストローム(Eleonora Lindström)により初めて作られたと主張している。言い伝えによるとリンドストロームは従来のチーズを作るために独りでカードを撹拌していたが、その他の雑用か恋人との密会のためにその作業を中断した。この結果として牛乳をカード化するための加熱と撹拌の手順が入れ替わることとなった。

ヴェステルボッテン・チーズはブルトラスクの酪農業者のノルメイエリエル(Norrmejerier)のみで作られている。

利用[編集]

スウェーデンではヴェステルボッテン・チーズは、晩夏のザリガニ・パーティーに欠かせない食材とされている。これは特徴ある風味で高い人気のヴェステルボッテン・チーズパイに使用される。

出典[編集]

外部リンク[編集]