ヴァレー・ブルドッグ

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ヴァレー・ブルドッグ(英:Valley Bulldog)は、カナダノヴァスコシア州アナポリス・ヴァレー原産のブルドッグ犬種である。   オールディ・イングリッシュ・ブルドッグスや、二重純血犬種というグループ(犬種群)に属す犬種でもある。

歴史[編集]

20世紀に作出された犬種である。こわもてに見え勇敢だが、友好的で扱いやすい番犬種を目指し、それに加えて昔のブルドッグであるオールド・イングリッシュ・ブルドッグの姿に似せた犬にしたいという要望から考案され、作出された。雄のブルドッグと雌のボクサーを交配させ、これによって生まれた仔犬をもとに改良や選択を行って作られた。

主に番犬として家の見張りをするのに用いられているが、ペットとしても飼育されている。作出にブルドッグが使われているが、活発であることからアウトドア派の愛犬家に人気がある。

FCIやケネルクラブにはまだ公認登録への申請は行なわれていないが、オールディ・イングリッシュ・ブルドッグス種の愛好家などに人気があり、徐々に北米で知名度を上げつつある。とはいえ、まだまだ頭数は少なく、他の地域ではあまり飼育されていない。

特徴[編集]

容姿は大まかに言うと、ブルドッグの頭部を持ったボクサーといったところである。顔にはしわが刻まれているが、体にはそれほどのしわは無い。頭部は大きく、多くはアゴが突き出しているが、そうでない場合も多くはマズルがつぶれている。がっしりした筋肉質の体つきで、脚が長い。首は短く太く、胸が広く若干がに股である。耳は折れ耳(ローズ耳)又は垂れ耳で、場合によっては断耳して立たせることもある。尾は垂れ尾で、長さは生まれつき短いものが多いが、長いものや中くらいの長さの犬もいる。ごく稀に無尾の犬もいる。短い尾のものは尾先が広いスタンプ・テイルのものと、螺旋を描いているスクリュー・テイルの2タイプの尾形があり、尾が長いものや中くらいのものはこの形に断尾されることもある。眼光が鋭く、顔つきは性格に似合わず恐ろしい。コートは硬いスムースコートで、毛色はブリンドル、ブラック、フォーン、レッド、タンなどの単色かそれにホワイトのマーキングが入ったもの、或いはそれらのうちのいずれか2色の組み合わせで、バリエーションが豊かである。体高40〜46cm前後、体重25〜32kgの中型犬で、性格は温和で従順、友好的である。子供や他の犬とも仲良くすることが出来るが、見知らぬ人に対しては警戒心が強い。運動量は普通だが、人や犬と遊ぶことが大好きで活発である。かかりやすい病気は股関節形成不全軟口蓋過長症口蓋裂熱中症緑内障胃捻転皮膚疾患などがある。ブルドッグの血を引くため肥満になりやすく、食事管理に気を配る必要がある。

参考文献[編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]