モラーヌ・ソルニエ N

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モラーヌ・ソルニエ N

Morane-Saulnier Type N.jpg

モラーヌ・ソルニエ N(Morane-Saulnier N)は、第一次世界大戦フランスの単葉戦闘機モラーヌ・ソルニエ社によって設計・製造され、1915年4月にフランス空軍に「MS.5C.1」として配属された。またイギリス陸軍航空隊の第4飛行隊に「バレット(Bullet、弾丸の意)」の名で装備され、ロシア帝国航空隊でも少数機が第19飛行隊で使用された。

概要[編集]

モラーヌ・ソルニエ Nは優雅な姿態を持ち、先進の空気力学を活用した航空機であったが、補助翼の代りに翼をゆがめることで行う骨の折れる操縦法(→たわみ翼)と、高い着陸速度のために、操縦は簡単ではなかった。Nはプロペラと同調していない一挺の機関銃(0.303インチのビッカーズ機銃か7.9mmのホッチキス機銃)を前向きに取り付けており、それをプロペラ回転面を通して射撃するために、モラーヌ・ソルニエ Lで実験された弾丸をそらすためのくさびをプロペラに取り付けていた。

機体全体が流線型を形作るように機首には大きな金属製のスピナーが取り付けられていたが、エンジンへの空気の流れを阻害しオーバーヒートの原因となった。そのため1915年にはスピナーが取り外され、過熱問題は生じなくなった。スピナーの取り外しによる性能低下はごくわずかなものであった。

Nは成功した飛行機とは言い難いものであり、生産もわずか49機に留まった。そしてそれも航空機発達のペースに取り残され、すぐに時代遅れとなった。

派生型[編集]

  • モラーヌ・ソルニエ N - 単座単葉の戦闘・偵察機
  • モラーヌ・ソルニエ Nm - Nの尾部を改良したもの。少数のみ生産。

運用者[編集]

性能諸元(モラーヌ・ソルニエ N)[編集]

出典: War Planes of the First World War, Volume Five [1]

諸元

  • 乗員: 1
  • 全長: 5.83 m
  • 全高: 2.25 m
  • 翼幅: 8.15 m
  • 空虚重量: 118 kg
  • 運用時重量: 444 kg
  • 動力: ル・ローヌ 9C 空冷ロータリーエンジン、60 kW (80 hp) × 1

性能

  • 最大速度: 144 km/h (地上)
  • 航続距離: 1時間30分
  • 実用上昇限度: 4,000 m [2]
  • 上昇率: 2,000mまで10分

武装

  • 0.303 インチ(7.7 mm)ビッカース機銃または 7.9 mm ホッチキス機銃 1 挺
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参照項目[編集]

(同等機)

(系統)

脚注[編集]

  1. ^ Bruce 1972, p.86.
  2. ^ Morane-Saulnier type N. EADS N.V. 26 May 2008. Retrieved 14 June 2008.

外部リンク[編集]