ミラーアップ

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ミラーアップ (Mirror lock-up) とは、一眼レフカメラにおいて、シャッターを切る前に前もってミラーを上げた状態で止めておく機能である。

ミラーアップの必要性 [編集]

ミラーアップしたキヤノンEOS-1NとミノルタSR-T101。旧式のカメラでは丸印で示すようなつまみの操作でミラーアップするが、比較的新しい電子制御のカメラではキヤノンEOS-1Nのようにコマンド操作でミラーアップするものもある
ミノルタSR-T101をミラーアップさせているところ

次の2つの理由から必要とされる。

  • 広角レンズ
レトロフォーカスの登場以前、画像が結像する場所は、レンズから焦点距離だけ離れた場所か、それより後ろにあった。すると、広角レンズの場合、レンズの末尾がミラーより後ろに来てしまう。このため、広角レンズ使用時はミラーアップが必要であった。広角レンズのピント合わせは目測で充分だが、ミラーアップするとピント合わせだけでなくフレーミングも不可能となってしまうため、正確なフレーミングが必要な場合は外付けのファインダーを使用する。
  • カメラのぶれ
望遠レンズを使った撮影や天体望遠鏡/顕微鏡と組み合わせた撮影の場合、高倍率で撮影することになるため、シャッターが開いて撮影している間にカメラ本体側がわずかでも揺れると撮像結果に悪い影響を与える。ミラーはシャッター動作の直前にカメラ内部で機械的/物理的な運動を激しく起こすため、カメラ本体を揺らす原因となる。ミラーによるこのような揺れは「ミラーショック」と呼ばれ、これを避けるには、カメラ本体を三脚に固定して、ミラーによる揺れが生じないように事前にミラーアップしておいて、リモートレリーズを用いてシャッターを切ることでおおむね揺れは回避できる。レリーズがなければセルフタイマーでも良い。高解像度で低速度シャッターであるほどミラーショックの影響が大きくなる。ミラーアップによってミラーの揺れは回避できても、機械式のシャッターに起因する揺れは避けられない。

ミラーアップは、ニコンFなど、初期の一眼レフカメラには必須の機能だったが、レトロフォーカスを使った広角レンズのラインナップが充実したため、必ずしも必須とはいえなくなった。現在では一部の高級機を中心にミラーアップ機能を装備している。ほとんどの一眼レフカメラはミラーの反射光によってTTL露出計による測光を行っている。また、オートフォーカス式の一眼レフカメラの多くでは、レンズからの像をミラーで反射させてからAFセンサーに導いている。これらのカメラでは、ミラーアップしている間は、それぞれ露出調整機能やオートフォーカス機能が働かない。

外部リンク [編集]