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マックス・ウィットロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マックス・ウィットロック
OBE
2012年のウィットロック
イギリスの旗 英国
イングランドの旗 イングランド
生年月日 (1993-01-13) 1993年1月13日(31歳)
生誕地 イギリス、ヘメル・ヘムステッド
身長 167 cm[1]
体重 62 kg
種目 男子体操競技
所属 サウスエセックス
コーチ スコット・ハーン英語版
獲得メダル
大会 1 2 3
オリンピック 3 0 3
世界体操競技選手権 3 5 0
ヨーロッパ体操競技選手権 4 3 1
ワールドカップ 1 0 0
コモンウェルスゲームズ 4 4 2
合計 15 12 6
イギリスの旗 英国
体操競技
オリンピック
2016 リオデジャネイロ ゆか
2016 リオデジャネイロ あん馬
2020 東京 あん馬
2012 ロンドン 団体総合
2012 ロンドン あん馬
2016 リオデジャネイロ 個人総合
世界体操競技選手権
2015 グラスゴー あん馬
2017 モントリオール あん馬
2019 シュトゥットガルト あん馬
2013 アントウェルペン あん馬
2014 南寧 個人総合
2015 グラスゴー 団体総合
2015 グラスゴー ゆか
2018 ドーハ あん馬
ヨーロッパ体操競技選手権
2012 モンペリエ英語版 団体総合
2013 モスクワ英語版 ゆか
2014 ソフィア英語版 あん馬
2019 シュチェチン あん馬
2013 モスクワ 個人総合
2014 ソフィア 団体総合
2018 グラスゴー英語版 団体総合
2013 モスクワ あん馬
ワールドカップ
2016 グラスゴー英語版 個人総合
イングランドの旗 イングランド
コモンウェルスゲームズ
2014 グラスゴー 団体総合
2014 グラスゴー [個人総合
2014 グラスゴー ゆか
2018 ゴールドコースト 団体総合
2010 デリー 団体総合
2010 デリー あん馬
2014 グラスゴー あん馬
2018 ゴールドコースト あん馬
2010 デリー 鉄棒
2014 グラスゴー 平行棒
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マックス・アントニー・ウィットロック[2]英語: Max Antony Whitlock1993年1月13日 - )は、イギリスヘメル・ヘムステッド出身の体操競技選手

オリンピック3大会(2012年ロンドン2016年リオデジャネイロ2020年東京)に出場し、6つのメダル(金メダル3、銅メダル3)を獲得。また、世界体操競技選手権においてもあん馬で獲得した5つのメダルを含む8つのメダル(金メダル3、銀メダル5)を獲得している。リオデジャネイロオリンピックで個人種目別のあん馬とゆかにおいて優勝したことで、オリンピック体操競技におけるイギリス初の金メダリストとなった[3][4]。オリンピックと世界体操選手権で計14個のメダルを獲得したウィットロックはイギリスの体操競技界に名を馳せ[5]、あん馬においても国際大会での計5個のメダル(2大会で計3個の金メダル)を含む、8個のメダルを獲得したことで名を残した選手となった。

ウィットロックはロンドンオリンピックのあん馬で銅メダル、2013年世界体操競技選手権のあん馬で銀メダルを獲得し、注目を浴び始めた。2014年にはヨーロッパ体操競技選手権のゆか、あん馬、コモンウェルスゲームズではゆか、個人総合で金メダルを獲得した。そして、ウィットロックは世界体操競技選手権での個人総合で銀メダルを獲得し、イギリス体操競技界ではダニエルケーティング英語版以来の最優秀成績を収めた。2015年世界体操競技選手権で、ウィットロックはあん馬で16.133点を記録し、イギリス初の男子世界体操競技選手権優勝者となった。

2016年7月12日、ウィットロックはリオデジャネイロオリンピックでイギリス代表として出場し、個人総合においてイギリスがオリンピックに出場して以来108年間で初の銅メダルをもたらした。その後ウィットロックは個人種目別のゆかで優勝、2時間後にはあん馬においても金メダルを獲得した。オリンピックの体操個人種目別で初の金メダリストとなり、イギリスでの体操競技界において最も偉大な体操選手となった。

2020年東京オリンピックで、ウィットロックは個人種目別のあん馬において15.583点を記録して金メダルを獲得した。この勝利によってオリンピックで3つ目の金メダル獲得となり、体操競技あん馬で最も実績を築いた選手の一人となった[6]

人物

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1993年1月13日ハートフォードシャー州ヘメル・ヘムステッドに生まれる[7]

7歳の時にスイミングクラブの友人から体操を紹介され[8][9]、ヘメル・ヘムステッドのサファイア体操教室に入門[10]。12歳の時、コーチのクレメン・ベデニックがスロベニアに帰国し、ウィットロックもスロベニア、マリボルへ赴き、トレーニングを継続した。3ヶ月後に帰国し、バシルドンのサウス・エセックス体操クラブに所属し、現在は義兄のスコット・ハーン英語版がコーチを担当している[11]。ウィットロックの妻であるリアもサウスエセックス体操クラブのコーチとして働いている[12]

ウィットロックはヘメル・ヘムステッドにあるロングディーン校英語版に通っていた[13]

2017年7月、ウィットロックはリア・ヒクトンと結婚した[14]。翌年、彼らはコルチェスターサウスエンドを拠点とする『マックス・ウィットロック体操クラブ』を設立した[12]。2019年2月23日、第一子となる娘ウィローが誕生した[15]

2020年1月、ウィットロックはヘッドライン社から著書『The Whitlock Workout: Get Fit and Healthy in Minutes』を出版した[16]

競技成績

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大会 団体総合 個人総合
2010 コモンウェルスゲームズ 2位 2位 3位
2012
ヨーロッパ体操競技選手権 優勝 6位
ロンドンオリンピック 3位 3位
2013
ヨーロッパ体操競技選手権 2位 優勝 3位
世界体操競技選手権 2位
2014
ヨーロッパ体操競技選手権 2位 優勝
コモンウェルスゲームズ 優勝 優勝 優勝 2位 3位
世界体操競技選手権 2位
2015
世界体操競技選手権 2位 2位 優勝
2016 ワールドカップ 優勝
リオデジャネイロオリンピック 3位 優勝 優勝
2017
世界体操競技選手権 優勝
2018 コモンウェルスゲームズ 優勝 6位 2位
ヨーロッパ体操競技選手権 2位 7位
世界体操競技選手権 2位
2019
ヨーロッパ体操競技選手権 優勝
世界体操競技選手権 優勝
2021
東京オリンピック 4位 優勝

脚注

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  1. ^ マックス・ウィットロック (GBR)”. 国際体操連盟(FIG). 6 August 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。15 August 2016閲覧。
  2. ^ GRO英語版登記情報による、 関連情報:1993年2月に登録、登録番号 A33、地域_区域番号 5301A、エントリー番号 260
  3. ^ 2016年リオデジャネイロオリンピック:マックス・ウィットロックが2つの金メダルを獲得” (14 August 2016). 14 August 2016閲覧。
  4. ^ シモーネ・バイルズが勝ち、マックス・ウィットロックがイギリス体操競技で初の金メダリストとなった。”. Rio2016.com. 15 August 2016閲覧。
  5. ^ マーサー, デービッド (1 Aug 2021). “東京五輪: マックス・ウィットロックが男子あん馬競技で金メダルを獲得、イギリス体操競技界初の快挙。”. Sky News. 30 May 2022閲覧。
  6. ^ ホワイト, ジム; マケルウィー, モーリー (1 August 2021). “マックス・ウィットロックがイギリス代表として個人あん馬競技で金メダルを獲得、その要因や背景は?”. The Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/olympics/2021/08/01/gymnastics-tokyo-olympics-2020-live-max-whitlock-gb-final/ 
  7. ^ マックス・ウィットロック”. British Gymnastics. 31 May 2022閲覧。
  8. ^ マックス・ウィットロック”. BBC (2015年). 2017年8月9日閲覧。
  9. ^ マックス・ウィットロックとの会談”. 2015 World Gymnastic Championships Glasgow (27 October 2015). 2017年8月9日閲覧。
  10. ^ “マックス・ウィットロックが2度のオリンピックチャンピオンとして成り上がった物語”. ITV. (15 August 2016). http://www.itv.com/news/anglia/2016-08-15/the-story-of-max-whitlocks-incredible-rise-to-double-olympic-champion/ 2017年8月9日閲覧。 
  11. ^ ブリッグス, シモン (28 July 2016). “リオオリンピック2016: マックス・ウィットロックが卓越した技の追及に行った道のりを明らかにしよう”. The Daily Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/olympics/2016/07/28/rio-olympics-2016-max-whitlock-reveals-the-lengths-hell-go-in-pu/ 2017年8月9日閲覧。 
  12. ^ a b 体操競技 マックス・ウィットロック” (英語). Tokyo 2020 Olympics. 2021年7月28日閲覧。
  13. ^ ハル, アダム (2 February 2016). “「完全集中」マックスがリオ五輪で見せた継続的な集中力はただものではなかった”. Hemeltoday. http://www.hemeltoday.co.uk/news/more-news/fully-focused-max-is-raring-to-go-as-journey-continues-on-the-road-to-rio-1-7193069 2017年8月9日閲覧。 
  14. ^ キルナー, マーサ (5 October 2017). “マックス・ウィットロック: '私の夢は誰も成しえなかった技に成功することだ”. The Guardian. https://www.theguardian.com/sport/2017/oct/05/max-whitlock-thinking-time-world-gymnastics-championships-montreal 
  15. ^ 独占取材:オリンピアンのウィットロックと妻リアが娘のウィローを紹介します。”. Hello Magazine (10 March 2019). 31 May 2022閲覧。
  16. ^ マックス・ウィットロック (2020). ウィットロックの体の動かし方 : たった数分で健康体を目指せます. ロンドン. ISBN 978-1-4722-6814-3. OCLC 1127091133. https://www.worldcat.org/oclc/1127091133 

外部リンク

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