ボーエン病

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ボーエン病
分類及び外部参照情報
ボーエン病の病理組織像
ICD-10 D04 (ILDS D04.L10)
ICD-9 230-234
ICD-O: 8081/2
DiseasesDB 1569
eMedicine derm/59
MeSH D001913
プロジェクト:病気Portal:医学と医療
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ボーエン病: Bowen's disease)は、皮膚科領域の悪性腫瘍1912年のジョン・T・ボーエン(John T. Bowen)の論文から命名された。表皮内有棘細胞癌(carcinoma in situ)の一型で、境界が比較的明瞭で、表層は紅褐色~黒褐色局面を呈し、表面に鱗屑痂皮を付着する。視診でも診断できるが、確定診断には組織学的検査が必要である。

原因[編集]

原因は日光照射、ヒ素中毒、免疫抑制状態(AIDSを含む)、ヒトパピローマウイルスなどのウイルス感染、皮膚傷害、慢性皮膚炎である。

症状[編集]

典型的には、徐々に拡大する境界鮮明で不整型の紅斑が見られ、皮がめくれたり(鱗屑、scales)、かさぶた(crusts)を伴う。白人の場合は紅斑であるが、有色民族の場合は褐色である。成人に発生し、とくに60歳以上の老人に発生する。日光による場合は露出部に発生するが、ヒ素やその他による場合は服に覆われている場所にも発生する。症状は放置すれば不変の場合もあるが、通常拡大する。単発の場合もあるが、慢性ヒ素中毒の場合は広範囲の場合もある。

診断には慢性ヒ素中毒を念頭に置くべきであり、皮膚科医の診断が必須である[1]。 慢性ヒ素中毒の症状は多彩で、点状またはび慢性色素沈着、点状または雨滴状白斑(raindrop leukoderma)、小さい盛り上がり(角化症、keratosis)、下肢の血行障害、潰瘍、乾燥した壊死をともなうBlackfoot disease(特に台湾に多発)などがある。原因が飲料水の汚染の場合は地域的に多数発生する。内臓癌の合併もある。湿疹などと誤診されることがある。

組織学[編集]

ボーエン病は表皮にとどまった有棘細胞癌である。組織学的に不規則な有棘細胞が表皮全層にみられる。表皮を超えての不規則の細胞の進行はない。表皮突起の幅の拡大、細胞配列の乱れ、核の大小不同があり、特に多核巨細胞(clumping cell)や異角化細胞が混在する。

治療[編集]

冷凍療法、局所の抗癌剤療法もあるが、切除可能であれば手術的な切除が望ましい。進行は通常遅いが、腫瘍化や潰瘍がみられれば、できるだけ早く治療する。

脚注[編集]

  1. ^ 発癌因子よりみたBowen病 -自験症例21例の検討から 緒方克巳 他、皮膚科の臨床 24(5) 545-556,1982

参考文献[編集]

関連項目[編集]