ペーザロ・ロッシーニ音楽祭

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ペーザロ・ロッシーニ音楽祭(Rossini Opera Festival Pesaro)はイタリアペーザロで毎年8月に開かれるオペラ音楽祭。ペーザロは作曲家ジョアキーノ・ロッシーニの生誕地。

ペーザロとロッシーニ[編集]

ペーザロではロッシーニの記念年に彼の作品が上演されることが珍しくなかった。1868年にロッシーニがパリで没すると、『スターバト・マーテル』『セミラーミデ』『オテロ』が上演された。生誕100周年の1892年には『成り行き泥棒』が上演され、20世紀になっても機会ごとに上演された。

概要[編集]

ロッシーニのオペラは39にのぼるのに関わらず、今日上演されるのはほんの一握りに過ぎない。そこでロッシーニの忘れ去られた作品全てを世界に紹介することを目的に、作品のクリティカル・エディション(批評版)を出版しているリコルディの協力のもと、1980年に音楽祭が発足した。このように音楽祭はロッシーニのあまり知られていないオペラを復活させ、「ロッシーニ・ルネサンス」をもたらした。そのような作品のなかには再演の機会に恵まれ、オペラのレパートリーとして定着したものもある。

公演は1818年に建設されたロッシーニ劇場(850席)と、1988年に建設されたスポーツアリーナ「パラ・スポーツ」(1500席)である。2000年からはスペリメンタレ劇場(実験劇場)でルイージ・モスカ、ピエトロ・ゼネラリ、カルロ・コッチャなどロッシーニの同時代の作曲家たちの作品が取り上げられている。

上演曲目[編集]

  • 1980年:泥棒かささぎ、幸せな間違い
  • 1981年:アルジェのイタリア女、泥棒かささぎ、湖上の美人
  • 1982年:タンクレーディ、アルジェのイタリア女
  • 1983年:湖上の美人、イタリアのトルコ人、エジプトのモーゼ
  • 1984年:ランスへの旅オリー伯爵
  • 1985年:マホメット2世、ブルスキーノ氏、エジプトのモーゼ
  • 1986年:イタリアのトルコ人、ビアンカとファッリエーロ、オリー伯爵
  • 1987年:成り行き泥棒、エルミオーネ
  • 1988年:オテロ、ブルスキーノ氏、絹のはしご
  • 1989年:泥棒かささぎ、成り行き泥棒、ビアンカとファッリエーロ
  • 1990年:絹のはしご、リッチャルドとゾライーデ
  • 1991年:タンクレーディ、オテロ、結婚手形
  • 1992年:セビリアの理髪師セミラーミデ、絹のはしご、ランスへの旅
  • 1993年:アルミーダ、マホメット2世
  • 1994年:アルジェのイタリア女、セミラーミデ、幸せな間違い
  • 1995年:ウィリアム・テル、結婚手形、ゼルミーラ
  • 1996年:リッチャルドとゾライーデ、成り行き泥棒、マティルデ・ディ・シャブラン
  • 1997年:モーゼとファラオ、ブルスキーノ氏、セビリアの理髪師
  • 1998年:オテロ、チェネレントラ
  • 1999年:アディーナ、タンクレーディ、ランスへの旅
  • 2000年:コリントの包囲、絹のはしご、チェネレントラ
  • 2001年:新聞、湖上の美人
  • 2002年:試金石、ひどい誤解、イタリアのトルコ人
  • 2003年:セミラーミデ、アディーナ、オリー伯爵
  • 2004年:タンクレーディ、イングランドの女王エリザベッタ、マティルデ・ディ・シャブラン
  • 2005年:ビアンカとファッリエーロ、新聞、セビリアの理髪師
  • 2006年:トルヴァルドとドルリスカ、結婚手形、アルジェのイタリア女
  • 2007年:オテロ、イタリアのトルコ人、泥棒かささぎ
  • 2008年:エルミオーネ、ひどい誤解、マホメット2世
  • 2009年:ゼルミーラ、絹のはしご、オリー伯爵
  • 2010年:シジスモンド、デメトリオとポリービオ、チェネレントラ
  • 2011年:ブルゴーニュのアデライーデ、エジプトのモーゼ、絹のはしご
  • 2012年:バビロニアのチロ、マティルデ・ディ・シャブラン、ブルスキーノ氏
  • 2013年:アルジェのイタリア女、ウィリアム・テル、成り行き泥棒
  • 2014年:アルミーダ、セビリアの理髪師、パルミーラのアウレリアーノ

参考文献[編集]

外部リンク[編集]