ヘプタナール
ヘプタナール(英語、heptanal)とは、炭素数7つの直鎖状のアルデヒドである。かつては、エナントアルデヒド(英語、enanthaldehyde)と呼ばれたこともあった。ヘプタナールは分子式C7H14O、分子量114.19であり、ヘプタノンとは構造異性体の関係にある。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]。
製法[編集]
ヘプタナールは次のような方法で製造できる。
- 1-オクテンをオゾンで酸化する[2]。
- ヘプタン酸と蟻酸とを、300℃から360℃で酸化マンガンの上に通す[2]。
- ヒマシ油を熱分解する。その後、ヘプタナールと同時に生成してしまうウシデシレン酸を取り除くために、蒸留して精製する[3]。
性質[編集]
ヘプタナールは、常圧において融点-43.3℃、沸点152.8℃である[2]。 常温常圧では、特有の臭気を持った液体として存在する[2]。 4℃の水を標準物質とした、15℃におけるヘプタナールの比重は0.8216[2]。 ナトリウムのD線に対する、20℃におけるヘプタナールの屈折率は1.4241[2]。 水に微溶、エタノールには易溶[2]。
その他[編集]
- ヘプタナールは、ジャスミンアルデヒド(英語、Jasminaldehyde)の原料となる[2]。
- ヘプタナールのCAS登録番号は、111-71-7である。