フリッカー
フリッカー(flicker、フリッカ)は、蛍光灯やブラウン管を用いたディスプレイに生じる細かいちらつき現象のことである。原義は「明滅」「ゆらぎ」である。ディスプレイの書き換え頻度であるリフレッシュレートが低く、人間の目でその点滅を認識できるようになるという現象である。フリッカーの生じているディスプレイを長時間使っていると、疲労・めまい・吐き気などにつながる。
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[編集] ディスプレイのフリッカー
[編集] 原因
ブラウン管は、画面の上端から下端まで走査線を動かし、順次映像を書き換えることで表示を行っている。画面全体を書き換える頻度のことをリフレッシュレート(垂直同期周波数)という。たとえばリフレッシュレートが70Hzであるというのは、画面が1秒間に70回書き換えられているということを意味する。画面がなめらかに動いて見えるのは、この書き換えが人間の目で認識できないほどの高頻度で行われているからであるが、この頻度が低下すると、画面の各点がちかちかと点滅しているのが人間の目にもわかるようになる。これがフリッカーと呼ばれる現象である。
ディスプレイには表示能力があり、同じディスプレイでも解像度を高くして利用すると、一回の画面書き換えに必要な時間も長くなる。すると高いリフレッシュレートが得られず、フリッカーを生じる場合がある。
小刻みにちらつく画面を長時間見続けていると、利用者は目の疲れ・めまい・吐き気などの症状を起こすことがあり、健康上好ましくないものである。
[編集] 防止
フリッカーを防ぐ方法としては、低すぎるリフレッシュレートを一定以上(大体70Hz以上で、フリッカーは感じられなくなるといわれる)に調整することである。ただし、解像度や同時発色数を上げることと、高いリフレッシュレートを得ることは両立しない。
「フリッカーフリー」を謳うディスプレイは、一定以下の解像度で使う限り垂直同期周波数72Hz以上(この数値はまちまちで、75Hz以上を目標とする場合もある)が得られ、フリッカーが目立たない能力をもったもののことである。残光時間が長めになるようにしても、フリッカーは抑えられる。なお、液晶ディスプレイの表示方法では、フリッカーはほとんど発生しない。
[編集] 蛍光灯のフリッカー
蛍光灯も、ちかちかとちらつくフリッカー現象を起こす。通常、蛍光灯は電源の2倍、すなわち50Hzの電源を使うならば100Hz、60Hzの電源を使うならば120Hzで点滅を繰り返している。この頻度は、人間の目で感知できないほど大きなものである。しかし、蛍光灯の寿命が近づき、一度の点滅の残光時間が短くなると、点滅の感覚が目立つようになってフリッカーとして認識されるようになる。
[編集] LED照明器具のフリッカー
LED照明器具にも、フリッカーを起こすものがある。 交流の商用電源をブリッジダイオードなどで整流したのみの電源(全波整流電源)か、もしくは、それをコンデンサなどで簡易的に平滑したのみの電源(脈流電源)をLEDに加えることによってフリッカが発生する。交流電源をAC-DCコンバータ(スイッチングレギュレータなど)を用いて脈流の極めて少ない直流電源に変換してLEDに加えた場合、意図的に点滅をさせるようにしない限り、フリッカは発生しない。
[編集] 関連項目
- ディスプレイ (コンピュータ)
- グレア
- VDT症候群
- 九州計装エンジニアリング - 国内で唯一フリッカーメーターの製造・開発を行なう企業