フッ化スズ(IV)

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フッ化スズ(IV)
識別情報
CAS登録番号 7783-62-2 チェック
特性
化学式 SnF4
モル質量 194.704 g/mol
外観 白色の固体
融点

700℃以上で昇華

構造
結晶構造 正方晶, tI10
空間群 I4/mmm, No. 139
関連する物質
その他の陰イオン 塩化スズ(IV)
臭化スズ(IV)
ヨウ化スズ(IV)
その他の陽イオン 四フッ化炭素
四フッ化ケイ素
四フッ化ゲルマニウム
関連物質 フッ化スズ(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フッ化スズ(IV)(フッかスズ(IV)、: Tin(IV) fluoride)はスズフッ化物で、化学式SnF4で表される無機化合物である。常温では白色の固体で、700℃以上で昇華する[1]。スズとフッ素ガスを反応させることにより得られる[2]

Sn + 2F2 → SnF4

しかし、この方法では表面に不動態のフッ化物層が形成されるため、塩化スズ(IV)フッ化水素から合成する方法も採られる。 [1]

SnCl4 + 4HF → SnF4 + 4HCl

フッ化カリウムなどのアルカリ金属のフッ化物と合わさると、K2SnF6のような八面体の化合物を形成する。

ルイス酸を加えると、L2.SnF4とL.SnF4(L=ルイス酸)が生じる[2]

構造[編集]

他の4価のハロゲン化スズである塩化スズ(IV), 臭化スズ(IV), ヨウ化スズ(IV)と異なり、八面体の四隅を共有する平面構造をとる[1]

他の4価のハロゲン化スズの融点(塩化スズ(IV) −33.3℃、臭化スズ(IV) 31℃、ヨウ化スズ(IV) 144℃)より高い約700℃で昇華する[1]フッ化スズ(IV)の構造は、スズより軽い第14族元素の4フッ化物である四フッ化炭素四フッ化ケイ素四フッ化ゲルマニウムと対比することができる。いずれも固体状態で分子性結晶を形成する[2]


関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d Greenwood, N. N.; Earnshaw, A. (1997). Chemistry of the Elements (2nd Edition ed.). Oxford:Butterworth-Heinemann. pp. 381. ISBN 0-7506-3365-4. 
  2. ^ a b c Holleman, A. F.; Wiberg, E.; Wiberg, N. (2001). Inorganic Chemistry, 1st Edition. Academic Press. pp. 908. ISBN 0123526515.