フィエロ
フィエロ、フィエッロは、イタリア語やスペイン語などのロマンス諸語の語彙 fiero または fierro に由来する人名、事物名。
fiero[編集]
ラテン語で「野生の、御しがたい、未開の、野蛮な、自然のままの、粗暴な、残酷な、野蛮な、危険な」といった意味を有する形容詞ferus[1]に由来する[2]。ロマンス諸語でもラテン語由来の「残酷な、乱暴な」といった意味であるが、イタリア語では「誇りとする、自慢の、自尊心のある」といった意味もあり[3]、姓や男性名に用いられる。
- ポンティアック・フィエロ - ゼネラルモーターズがポンティアックブランドから販売していた自動車。
- フィエロ (競走馬) - 日本で生産および調教された競走馬。引退後インドへ種牡馬として輸出された。
fierro[編集]
スペイン語で「鉄」を意味するhierroの異形。主に中南米の口語で使用され[2]、姓に用いられる。
スペイン語における発音は発音は[fjɛro][2]または[fjero][4]。
- アウレリオ・フィエッロ - イタリアの俳優、歌手。
- カルロス・フィエッロ - メキシコのサッカー選手。サッカーメキシコ代表。
- ゴンサロ・フィエロ - チリのサッカー選手。サッカーチリ代表。
- フリエタ・フィエロ - メキシコの天文学者。1995年のカリンガ賞、1998年のクルンプケ・ロバーツ賞受賞者。
- マーサ・フィエロ - アメリカ合衆国生まれのエクアドルのチェス選手。
- リー・フィエロ - アメリカ合衆国の女優。
- ロベルト・フィエロ・ヴィラロボス - メキシコの軍人、政治家。
- ヘネラル・ロベルト・フィエロ・ヴィラロボス国際空港 - メキシコの空港。
- ロドルフォ・フィエロ - メキシコの革命家。
- マルティン・フィエロ - ホセ・エルナンデスの叙事詩『マルティン・フィエロ』の主人公。
- 『フィエロ (映画)』 - 『マルティン・フィエロ』を題材にした2007年のアルゼンチン制作の長編アニメーション映画。
出典[編集]
- ^ 國原吉之助『古典ラテン語辞典』（改訂増補版）大学書林、2016年、293頁。ISBN 978-4-475-00169-4。
- ^ a b c 安達丈夫ほか『スペイン語大辞典』白水社、2015年、1006頁。ISBN 978-4-560-00049-6。
- ^ 池田廉ほか 編『小学館伊和中辞典』（第2版）小学館、1999年、613頁。ISBN 4-09-515402-0。
- ^ “fierro”. Cambridge Dictionary. Cambridge University Press. 2023年11月11日閲覧。
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