パンスターズ彗星 (P/2013 P5)

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パンスターズ彗星
PANSTARRS
Asteroid P2013 P5 v2.jpg
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した P/2013 P5 。左側の2013年9月10日と右側の23日の画像を比較すると、ダストの尾の向きが大きく変化しているのがわかる。
仮符号・別名 P/2013 P5
分類 彗星
小惑星?[1]
軌道の種類 エンケ族彗星[2]
メインベルト彗星[3]
発見
発見日 2013年8月27日[1]
発見者 パンスターズ[1]
発見方法 自動検出[1]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456542.5 (2013年9月7.0日)[2]
軌道長半径 (a) 2.18861 ± 0.00004 AU)[2]
近日点距離 (q) 1.93644 ± 0.00010 AU[2]
遠日点距離 (Q) 2.44079 ± 0.00005 AU[2]
離心率 (e) 0.11522 ± 0.00006[2]
公転周期 (P) 1182.64 ± 0.03 日
(3.24 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 004.9686 ± 0.0002 度[2]
近日点引数 (ω) 144.231 ± 0.005 度[2]
昇交点黄経 (Ω) 279.291 ± 0.003 度[2]
平均近点角 (M) 292.777 ± 0.007 度[2]
EMoid 0.95144 AU[2]
前回近日点通過 JED 2455580.69 ± 0.03
(2011年1月19日)
次回近日点通過 JED 2456763.333 ± 0.002
(2014年4月15日)[2]
物理的性質
直径 240 m[3]
絶対等級 (H) 16.7 ± 0.4[2]
の絶対等級 18.6 ± 0.3[2]
■Project ■Template

パンスターズ彗星 (Comet PANSTARRS) とは、メインベルト彗星の1つである。彗星の命名規則に基づいた名前は P/2013 P5[2]

概要[編集]

P/2013 P5 は、2013年8月27日パンスターズによって発見された。発見時に撮影された画像では、通常見られる小惑星のような光の点とは異なるいびつな形状をしている事が観測された。これは彗星の尾であると考えられ、自動的に彗星の仮符号 P/2013 P5 が付与され、天体の名称はパンスターズ彗星となった。しかし、軌道は小惑星帯の天体に近い性質を持つ事から、実態は彗星よりも小惑星に近いものであると推定されている。直径は240mと推定されている[1][3]

軌道傾斜角4.97度、軌道離心率0.115の比較的正円の軌道を持ち、小惑星帯のやや内側である太陽から1.94AU離れたところを3.24年かけて公転している。1967年6月10日から14日の間に、シズビーから最小で114万km (0.0076AU) まで接近したと考えられている[2]

尾の発見[編集]

2013年9月10日ハッブル宇宙望遠鏡によって P/2013 P5 が撮影され、6本の尾が観測された。13日後の9月23日に撮影された画像では、10日の画像とは様子が劇的に変化しており、尾の向きが完全に変わっていた[3]。これはこれまでに観測例のない姿であり、天文学者の頭を悩ませた[1]

小惑星から彗星の尾のように物質が放出されるのは、シャイラP/2010 A2 のように小天体が衝突したものと推定されるものもあるが、このような放出は一時的である。P/2013 P5 は継続的な物質の放出があるため、原因が異なると考えられている。また、天体の小ささと軌道の性質から、氷ではなく岩石が主体の天体であると推定されるため、揮発性物質に乏しく、通常の彗星のように氷の昇華によるものではないと考えられている。尾の変化は P/2013 P5 の自転に基づくものと推定された。このことから、太陽放射圧によって自転が高速となり(YORP効果)、その遠心力によって表面の物質が放出された結果、長い尾のような形状になっているのではないかと推定された。計算上、放出は2013年4月15日から始まり、7月18日7月24日8月8日8月26日9月4日にもそれぞれ起こったと考えられている。放出されたダストは100トンから1000トンであると推定されている。今後の自転速度やダスト噴出の観測によってより詳細が判明すると期待されている。特に自転が関与している場合には、ダストの放出が赤道付近に集中するはずである[1]

出典[編集]

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関連項目[編集]