ハイブリッドコースター 白鯨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハイブリッドコースター 白鯨
大観覧車オーロラから見た白鯨の全景。
所在地 ナガシマスパーランド
座標 北緯35度01分49秒 東経136度44分05秒 / 北緯35.03028度 東経136.73472度 / 35.03028; 136.73472座標: 北緯35度01分49秒 東経136度44分05秒 / 北緯35.03028度 東経136.73472度 / 35.03028; 136.73472
状態 営業中
開業 2019年3月28日
種別 ハイブリッド
製作 Rocky Mountain Construction、S&Sワールドワイド三精テクノロジーズ[1]
デザイナー アラン・シルキー[2]
最高部高度 55[3] m (180 ft)
コース全長 1,530[3] m (5,020 ft)
最高速度 107[3] km/h (66 mph)
最大傾斜角 80[3]°
最大加速度 4.0[3]
身長制限 130[3] cm (4 ft 3 in)
ハイブリッドコースター 白鯨 - RCDB
ハイブリッドコースター 白鯨の画像 - RCDB

ハイブリッドコースター 白鯨英語: HAKUGEI)とは、ナガシマスパーランドにある大型ローラーコースターである。

概要[編集]

1994年から2018年まで同地で営業していた木製コースター「ホワイトサイクロン」を改修して作られた[4]、木材と鋼鉄(スチール)を組み合わせたアジア初の「ハイブリッドコースター英語版」である。ハイブリッドコースターとしては世界第2位の規模となっている[5]2019年3月28日に開業し、開業時には2時間待ちの行列ができた[6]

経緯[編集]

同園の関係者がアトラクション「4Dスピンコースター 嵐」(2017年3月10日開業)を新設するにあたり、アメリカの遊園地「シックス・フラッグス・フィエスタ・テキサス英語版」を視察した際に、RMCが改造を手がけたハイブリッドコースター「Iron Rattler英語版」に感銘を受け、導入に至った。導入にあたっては、RMCと直接契約することができなかったため、三精テクノロジーズを介して契約した[2]

同地に以前存在していたホワイトサイクロンの骨組みとして使われていたベイマツを約80%にあたる約4,064㎡再利用し[7][8]Rocky Mountain Construction英語版社が自社の「I-Boxトラックテクノロジー」を使って改修した[9]。木製では不可能だった外側90°カントや360度コークスクリューなど非常にアクロバティックなコースが特徴である[6]。また、安全バーは下方から太ももと足首を押さえるものとなっており、それによって、体が座席から浮く時間が長く、宙に浮いているような浮遊感が味わえるようになっている[10]

設計においては「乗降場で客が転落しないか」「車両が途中で停止したら脱出できるか」などリスクに関する28のチェック項目が設けられ、完成までに約3年を要した[10]

設計を担当したアラン・シルキーは、IAAPA2018でのインタビューにおいて、白鯨について「乗り心地が激し過ぎて日本人にとっては準備不足だっただろうと思う」と語っている[動画 1]

脚注[編集]

出典[編集]

動画[編集]

  1. ^ Coaster StudiosAlan Schilke IAAPA 2018 Interview - RMC 2019, Raptor Track, and More! - YouTube(2018年11月15日)2023年10月12日閲覧。

関連項目[編集]

  • DOBERMAN INFINITY - 楽曲「スリルライフ」がCMソングに起用された。

外部リンク[編集]