ノート:漆器

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"「japan」の呼称"について[編集]

こちらの議論(「国名や地名などの固有名詞そのものが名詞や形容詞になったものは、やはり頭文字を大文字にするんです。英語の決まりごと…」)に疑問に感じ、での議論(「明治初期のヨーロッパで漆器がjapanと呼ばれもてはやされていたと聞きつけた松田権六が、国内で大々的に言い広めたものらしい」)との言説に触れた上で、さらに本記事にたどり着き、「英米の英語辞典にはjapan欄に『漆』、『漆器』の意味は載っていない」との記述を出典付きで確認したのですが、

  1. そういう記述が出典にあることは確実であるとしても、事実として正しい情報でしょうか?すくなくとも、英米の英語辞典の代表格であると誰もが認めるであろうOEDには漆の意味でII.2.a.に定義がありますし、漆器の意味もII.3.a.に定義が掲載されています。当然ながらOEDの編集方式からして現時点での言葉の使用状況を反映しているものであるとは限りませんが、「英米の英語辞典にはjapan欄に『漆』、『漆器』の意味は載っていない」との記述はこの反証をもって削除されるべきではないでしょうか?
  2. それから、松田権六云々の"噂"は飛ばして発端のJapan or japan問題(大文字か小文字か)に戻ると、これもやはりOEDによればII.の語義では先頭は小文字とすることが多い旨の注が付いており、(他の固有名詞からの転用単語はともかくとして)すくなくともjapanに関しては明らかに事実とはかけ離れた情報なのではないでしょうか?
  3. さらに、漆器から参照リンクとして挙がっているジャパニングにおける「この技法はジャパニング (japanning) として知られる…」との記述については、たしかにOEDにおいても動詞としてのjapanの項において該当の語義は掲載されていますが、これは2番めに位置する用法でありますし、では最初の用法・語義は何かというと、やはり(他ならぬ)を塗る行為なのです。
  4. 本項の「日本の漆器の模倣品『ジャパニング』の意味あるため、日本製をjapanと表記するのは誤りという意見がある」(太字筆者)という記述も、出典を読むとOEDの定義でのII.2.a.にあるように転用例だけを持ち出して「ジャパンはジャパニング(Japaning)で、漆器の模造品のこと」と意味を限定しており、本来の語義を無視した説明になっています。出典までさかのぼっても「英米の英語辞典」の具体例が挙がっておらず、検証可能性に欠けます(存在しないことの証明は不可能と言われますが、それでも掲載されていない辞典の具体例はいくつか挙げられるはずです)。OEDでは一般的ではないとも考え、もう一例として Random House Webster's College Dictionary. Random House Reference. (1999). ISBN 0375407413 を参照してみましたが、"any of various... orig. Japan..."となっていて、漆を排除した記述にはなっていません。これをもっぱら転用例を意味するものと理解するとしても2番めの語義にとくに"...in the Japanese manner."として漆器を念頭に置いた記述があります。無論、今日においては転用例としてのみ使用されており、漆器としての使用例はないと主張するならば現代的用法としては正しい記述なのでしょうが(その意味で「意見がある」として記述するのはNPVの観点からは問題ないとは思います)、

その次に来る前出の記述「…意味は載っていない」は書き過ぎではないでしょうか?複数の英(OED)米(RHWCD)の英語辞典に掲載されています。以上疑問を呈しておきます。(念のため付言しておきますが、上記、模倣を意味する用法がない、japanは唯一「漆器」「漆」のみを意味すると主張するものではありません。それらの意味しか掲載していない日本製の英和辞典に問題があるのは本件を通じて新たに理解しました。)--直蔵会話) 2020年1月23日 (木) 01:15 (UTC) 上記中、RHWCDについて版年・ISBN等明記しました。--直蔵会話2020年1月23日 (木) 15:30 (UTC)[返信]