ノート:楼蘭

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改名について[編集]

記事名が事前予告なく「楼蘭」⇒「楼蘭王国」に変えられていますが、これはどのような理由・根拠があるのでしょうか。しかも冒頭の定義分は「楼蘭は、中央アジア、タリム盆地のタクラマカン砂漠北東部(現在の中国・新疆ウイグル自治区チャルクリク)に、かつて存在した古代オアシス都市(楼蘭故城)、及びその都市を中心とした国家である。のままであり、「王国」の記事にもなっていません。これは差し戻すべきであると思います。--TEN会話2022年1月7日 (金) 15:23 (UTC)[返信]

国の記事にすべきか、都市の記事にすべきかという話になりますホータン王国/ホータン市)。現状ではどちらの形にもなっていません。
国としての楼蘭とは別に楼蘭遺跡の記事を作るということでしょうか?いずれにせよ、記事主題に関わるような記事名変更であり、一度元に戻してから改めて改名提案を実施していただきたいです。--TEN会話2022年1月8日 (土) 16:35 (UTC)[返信]
#歴史節を見る限り、これは明らかに国の記事であり、支配下に置いたミーラン遺跡などにも言及されています。都市を扱っている記事ではないという点、確認できたという事でよろしいですか。-Yuasan会話2022年1月9日 (日) 02:25 (UTC)[返信]
この構成になっているのは楼蘭に言及する書籍が多くの場合、遺跡の説明、そこで展開した歴史(国、および周辺諸勢力)の説明、スタインやヘディン、大谷光瑞らの探検の話の組み合わせで出来ていることを反映しているからです(これが適切かどうかという点には議論の余地があると思いますが)。§位置や§後世の記録と発掘などが「国」についての記述でしょうか。個人的にはこのような改名には賛成できないです。無視されていますが、まず記事名を元に戻し、改名提案を行っていただきたいです。どうしてもそれが駄目ならば、最低限追認提案を行っていただきたいです。
そのうち楼蘭故城を立項しますので、そちらは曖昧さ回避となろうかと考えています。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 05:34 (UTC)[返信]
すみません、Yuasanさんが思い描いている今後の方針についてお聞きしているのではありません。改名提案に基づいて記事名変更の処理・議論・可否の決定を行うことをお願いしています。--TEN会話2022年1月9日 (日) 06:09 (UTC)[返信]
議論を行うことに反対はしておりません。記事名をどうしたいのか、引き続き議論なさってください。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 06:35 (UTC)[返信]
簡潔にこの改名は差し戻すべきであると上に述べてあります。国の記事と遺跡の記事を分けるのは形体としてあり得るものだと思いますが、改名提案も追認提案も無く実施され、それを指摘し異論があることを示しても対処されないということであれば、こちらで差し戻させていただこうと思います。--TEN会話2022年1月9日 (日) 08:37 (UTC)[返信]

シルクロード検定の公式テキストについて[編集]

改名とは別に、確認させてください。『読む事典シルクロードの世界』(NHK出版)というシルクロード検定という検定の公式テキストを出典に「二世紀末~三世紀ごろにはクシャーナ朝勢力下に入り、西方に統治を拡大しニヤ遺跡周辺までを納めた。」という文章が冒頭に加えられていましたが、本当にこのようなことが書かれているのでしょうか。2-3世紀の楼蘭のカローシュティー文書にクシャーナ朝の文化の影響があったのではないか、という見解はありますし、それを受けて西方からの移住者による征服があったのではないか、というような説を長澤氏が紹介されてはいますが、古代の中央アジア史の叙述として、楼蘭(ひいては西域南道)がクシャーナ朝の勢力下にあったというような説明はまず一般的なものではないと思われます。失礼ながら該当部分は変更させていただきましたが、長澤氏・赤松氏の書籍を元にしている文章の中間に挟み込むように出典として『読む事典シルクロードの世界』が加えられており、これらが適切であるのか、また『読む事典シルクロードの世界』という書籍が信頼できる出典として取り扱えるのか、という点が気になっています。--TEN会話) 2022年1月7日 (金) 16:28 (UTC) 修正--TEN会話2022年1月8日 (土) 16:35 (UTC)[返信]

p266に「楼蘭」がそうであるとの記載がありました。「気になっている」ではコメントのしようがないので、具体的な形でお願いできますか。--Yuasan会話2022年1月8日 (土) 03:30 (UTC)[返信]
  • 返信ありがとうございます。確認したいのは上に書いた通り『読む事典シルクロードの世界』が信頼できる情報源として使える書籍なのかどうなのか、ということです。この書籍は検定試験のテキストであると出版元に明記されています。一般論として、Wikipediaの方針上このような書籍は信頼できる出典と見なされないものと思います。例えば歴史分野であれば世界史検定や歴史能力検定といった検定試験がありますが、その受験参考資料が歴史分野の出典とされることは通常ありません。シルクロード検定についてもどうようではないか、というのがまず「気になっている」ことです。
  • そして、上記の「気になっていること」が具体的な問題に繋がっていると考えるのが、その書籍を出典として追記された「二世紀末~三世紀ごろにはクシャーナ朝勢力下に入り、西方に統治を拡大しニヤ遺跡周辺までを納めた。」という文章です。例えば赤松明彦『楼蘭王国』や中村元『インド史Ⅲ』、加藤九祚「バクトリアとガンダーラにおけるクシャン朝成立史『アイハヌム2002』、小谷仲男『大月氏』、山崎元一『古代インドの分明と社会』(中央公論社 世界の歴史3)など、楼蘭やクシャーナ朝の歴史を叙述した本に、クシャーナ朝による楼蘭の征服に言及するものはほぼありません。
  • なお、「クシャーナ朝の派遣したインド系移民団」による征服を仮定する説は長澤和俊『楼蘭王国史の研究』で説明されていますが、これはクシャーナ朝第1王朝(クジュラ・カドフィセス王の王朝)がクシャーナ朝第2王朝(カニシュカ王の王朝)に交代⇒政権を追われたクシャーナ朝第1王朝の人々が新天地を求め楼蘭地方を征服⇒この結果、漢が設置した第1鄯善国(楼蘭)が滅びクシャーナ系の第2鄯善国に交代した、という流れを想定した長澤氏の仮説です。ですが、これはラバータク碑文等のバクトリア語の新史料群が発見される以前の論考であり、カニシュカ王によるクシャーナ朝の王朝交代という説も現在では前提となる事実としては扱えないものとなっています。そして実際にクシャーナ朝や楼蘭についての概説では、普通クシャーナ朝が楼蘭を征服したというような説明は行われないのは上に述べた通りです。ですので、検定試験用テキストという素性を含めて「二世紀末~三世紀ごろにはクシャーナ朝勢力下に入り、西方に統治を拡大しニヤ遺跡周辺までを納めた。」という内容のある書籍は学術的なものではないのではないか、という疑問を持っています。
  • 上記の点から、私としては同書は出典からはずしたいと考えています(特に現地音Krorainaの復元のような部位の出典が検定試験用のテキストであるように見える、というのは記事の信頼性の面で問題があるように感じています)。同書が学術的なものであることを担保できるような情報はあるでしょうか(執筆者が対象地域の専門家である等)。--TEN会話) 2022年1月8日 (土) 16:35 (UTC) (修正)--TEN会話2022年1月8日 (土) 17:23 (UTC)[返信]
「このような書籍は信頼できる出典と見なされない」というのは、根拠は何になりますでしょうか。WP:RSですが、「もっとも信頼できるのは、その分野の書き下ろし教科書です」という記載があり、さらに個人の執筆物よりも「一般的には査読された公表物はもっとも信頼できる」との記載があります。執筆者は20人以上リストされており、監修者は委員会(委員長は前田耕作氏,平山郁夫シルクロード美術館理事)となっておりました。記事で挙げられた出版物は、何か監修が付いているものなのでしょうか。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 02:25 (UTC)[返信]
  • ここで言う「その分野の書下ろし教科書」というのは「一般的に、大学で使われる教科書は頻繁に改訂が行われ、権威を保ち続けようと努めます」と続く文章にあるように、教科書であれば何でも良いという話ではないです。Wikipedia:信頼できる情報源#歴史には「大学の教科書は、数年ごとに更新され、多くの専門家に評価されており、学問水準から離れないような努力が払われています。しかし、脚注がなかったり、史学史論上の議論がなかったりします。K-12水準の教科書は権威があるようには作られておらず、ウィキペディアの編集者は避けるべきです」ときちんと書かれています。一般論として検定試験用のテキストはこれに適うものではないと考えます。また、監修者がいることと査読とは関係が無いです。例えば山川出版社の高校世界史Bや中学歴史の教科書なども監修者がおり、きちんとした研究者によって書かれていますが、これを「査読された公表物」とは普通言いません。Yuasanさんの見解は、シルクロード検定の検定試験用のテキスト(『読む事典シルクロードの世界』)は大学の教科書に準ずるものであるということでしょうか。
  • 楼蘭の部位を執筆者が前田耕作氏で大学の教科書に相当する体裁で書かれているとすればクシャーナ朝に関する記述は無視できないですが、前田氏はアフガニスタンの専門家であり上記で書いた通り内容から見てもちょっとそうは思えない、ということになります(蛇足ではありますが、同書のアマゾンレビューの中にこの書籍を「一言でまとめようとするなら、高校の世界史・地理の用語集のシルクロード特化版」と評するものが見受けられ、上記の疑問をより強めています)--TEN会話2022年1月9日 (日) 04:44 (UTC)[返信]
導入部での記載は避け、本文に「執筆者が対象地域の専門家」としての所説として組み込むのは賛成します。監修でも査読でもよろしいですが、記事に挙げられている長澤氏・赤松氏の書籍については、何れかが付いているものなのでしょうか。なぜ教科書ですらないその本を選択したのか、疑問は解消したいところです。「史学史論上の議論がなかったりします」のケースに該当するのではないですか。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 05:34 (UTC)[返信]
  • 「導入部での記載は避け、本文に『執筆者が対象地域の専門家」としての所説として組み込む』という提案はしていません。単純にこの情報はおかしい、という点について話しており、その情報を担保している出典が信頼できる情報源として疑問があるということをお話しています。また、監修がシルクロード検定委員会で委員長が前田氏であることは、同氏が本書の監修を行ったことを示しませんし、まして当該項目の執筆者であることを意味するものでもないです。なのでまず「執筆者が対象地域の専門家」であるかどうかをまず確認しようとしています。
  • また、長澤氏・赤松氏の書籍に問題があったとして、それは検定試験用テキストを情報源にすることが適切であるかどうかということに何の関係も無いことと思います。一応書くと、長澤氏はシルクロードを専門とする研究者であり楼蘭遺跡の現地調査にも参加しています。赤松氏はインド哲学史の専門家でありカローシュティー文字文書の読解なども研究されている人物です。彼らの書籍は「一般的には査読された公表物はもっとも信頼できると考えられ、権威づけられた専門家による公表物がそれに次ぎます」にある権威付けられた専門家による公表物に相当すると思います(記事を加筆した当時、厳密にそれを意識していたわけではないですが)。「なぜ教科書ですらないその本を選択したのか」が疑問ということですが、Wikipediaの方針上専門家が出した書籍は十分に信頼できる出典と見なされるもののはずです。--TEN会話2022年1月9日 (日) 06:09 (UTC)[返信]
はい、監修は委員会(10人以上)が行っておりますので、前田氏が執筆したとは述べておりません。「学者に記事執筆を依頼した専門家によって編集されており、品質を維持するためにそれぞれの記事がレビューされています」という条件を満たすかを確認しています。それらの出典は「学者が執筆した記事」ということでしょうか。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 06:34 (UTC)[返信]
  • すみません、Wikipedia:信頼できる情報源#歴史を再度ご確認下さい。「学者に記事執筆を依頼した専門家によって編集されており、品質を維持するためにそれぞれの記事がレビューされています」というのは条件ではなく「歴史的な事項に特化した百科事典」やブリタニカやエンカルタのような総合百科事典がWikipediaのために権威があると考えられる理由の説明です。それに長澤氏・赤松氏の出典は書籍であって記事でもありません。学者が執筆したものには間違いないですけれども。長澤氏・赤松氏の書籍についてこれを確認することと検定試験の公式テキストとして書かれたものが信頼できる出典として適切かどうかという話と何の関係があるのでしょうか。--TEN会話2022年1月9日 (日) 08:37 (UTC)[返信]
おそらく該当本を読まずにコメントされているのだと思うのですけど、この本は単に公式認定を受けているだけで、いわゆる「試験対策本」ではないし、そのような形式を取ってはいないですよ。辞典のたった1つのトピックが自分好みでないからといって否定しているように見えます。あなたの根本的主張は、その書籍は「歴史的な事項に特化した百科事典」とみなさないという事のようですが、まず現物に目を通していただけますか。このまま会話しても平行線だと思います。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 09:13 (UTC)[返信]
  • クシャーナ朝が楼蘭を勢力下に置いたという記述は気になるので現物の確認はしますが、要するに『読む事典シルクロードの世界』は「歴史的な事項に特化した百科事典」だということでしょうか。だとしたら最初に「もっとも信頼できるのは、その分野の書き下ろし教科書です」という理由で信頼できる出典だという話をされたのは何なのでしょうか。トピックが好みでないなどという話はしておりませんし、この書籍は「書き下ろしの教科書」だから信頼できるのだという話をされたのでそれにコメントした後に今度はこの書籍は「歴史的な事項に特化した百科事典」だから信頼できるとなれば理解ができません。また、現物を見てからコメントしてくださいという話なら、恐らくご自身が実見していないであろう「長澤氏・赤松氏の書籍」の議論になぜ入るのでしょうか。
  • 複数の出典と突き合わせて整合性のない記述がその出典から追加されているので疑問を呈し、それが「書き下ろしの教科書」に類するものであると回答されたのでそれを前提にコメントしています。--TEN会話) 2022年1月9日 (日) 09:47 (UTC) 修正--TEN会話2022年1月9日 (日) 09:49 (UTC)[返信]
根本的には、独自研究はしてはいけないという話になります。私やあなたは歴史の専門家ではないため、私やあなたが「単純にこの情報はおかしい」と感じても、それが検証可能性も満たしていたという話であれば、そこからはあなたのほうで委員会まで問い合わせていただくしかないです。「どちらのほうがより信頼できるか」といった話は、「ここは記事の主題に関する公開討論の場ではありません」。あなたは真面目な方なのでしょうけれど、ウィキペディアは真実を追求する場ではないからです。そういうのは学会や研究者の仕事になってきます。Wikipedia:中立的な観点を満たす形、具体的にはWP:ATTRIBUTEPOVで記載することになるのではないですか。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 10:03 (UTC)[返信]
また、そういった作業はメタアナリシスと呼ばれ、一つの研究として成立しています。ウィキペディアは独自研究を禁じる方針な以上、私たちのメタアナリシスごっこは、これが限界ではないでしょうか。あとはプロの研究者に任せることになると思います。私たちが研究者の仕事を代行するわけにはいきませんし。--Yuasan会話2022年1月9日 (日) 14:46 (UTC)[返信]
  • すみませんが、「メタアナリシスごっこ」なるものはしていませんし、独自に何らかの研究成果を出しているわけでもありません。単に情報を複数の出典からクロスチェックし、特異な情報の情報源となっている出典の信頼性について確認をしているだけです。現状では私個人は対象の出典について適切なものでないと考えていますが、とりあえず実物を確認はします。一応認識していることについてまとめると以下の通りです。
    • 『読む事典シルクロードの世界』を出典として加えられた情報「二世紀末~三世紀ごろにはクシャーナ朝勢力下に入り~」は、他の楼蘭やクシャーナ朝の関連書籍に基本的に見られないものです。また古代インド史・アフガニスタン史・中央アジア史・中国史の概説書にも登場せず、歴史地図帳の類にも見られないです。長澤氏の仮説に「クシャーナ系の移民団」による征服の可能性についての仮説はありますが、これも「クシャーナ朝が楼蘭を勢力下に置いていた」という話ではありません。つまりこれは『読む事典シルクロードの世界』にのみ記載がある非常に特異な情報です。
    • 私の認識では、信頼できる情報源に検定試験用のテキストは基本的に適合しないものと思います。なので、上記の特異な情報が見られることと併せて、『読む事典シルクロードの世界』の出典としての有用性に疑問を持っています。
    • 『読む事典シルクロードの世界』が大学水準の「書き下ろしの教科書」あるいはYuasanさんのその後のコメントにあるように「歴史的な事項に特化した百科事典」であるなら、そこで新しい仮説を発表し論証するということは通常考えられないので、参考文献や出典の記載があれば恐らくその情報源の出元が確認可能なことが期待できます。最悪参考文献・出典の記載がなくても、該当項目の執筆者名がわかり、それが当該地域またはシルクロード史の専門家であれば、過去に発表している論文や書籍から情報源にたどり着ける可能性があります。なので執筆者を確認したいのです。
    • そういうことができる体裁になっていない書籍である場合、それは「史学史論上の議論がなかったり」する出典の例であり、他の箇所も含め基本的に出典としては不適でありはずすべきと考えます。逆に言えば、きちんと情報源にたどりつける場合には出典として有用なものですし出版年次の新しさを考えれば最新の研究成果の反映である可能性もあると思います。
    • NHK出版は「信頼できる出版元」に相当するでしょうが、岩波書店やブリタニカなどと異なりいわゆる「百科事典」「歴史事典」「世界史史料集」で実績を持つ出版社ではないので、その出版物をそのまま「歴史的な事項に特化した百科事典」と見なすことはできないと思います(これは議論の余地があるとは思います)
    • 非常に皮相な論拠ではありますが、同書積のレビューに「高校の世界史・地理の用語集のシルクロード特化版」「単語レベルで間違った情報が載っていたりもする」「校正不足と思われる誤字脱字があちこちに」というレビューが複数付けられていることが、個人的に上記の疑問を増幅しています(これは自分で現物を確認します)。
  • 出典の信頼性を確認することは方針上明確に求められていることと認識しています。独自研究をしてはならないという話について委員会に問い合わせる云々というのは全くナンセンスですし、追及しているのは真実ではなくて情報と出典(およびそれが反映される記事の内容)の信頼性です。--TEN会話2022年1月10日 (月) 05:04 (UTC)[返信]
あなたの疑問は、あなた自身でしか解消できませんから、現物を確認していただいたほうがよいかと思います。--Yuasan会話2022年1月10日 (月) 11:33 (UTC)[返信]
なおWikipedia:信頼できる情報源#歴史 のオリジナルであるen:Wikipedia:Reliable source examples#Historyのほうですと、第一に「published scholarly sources from academic presses should be used」として、学術出版であることを求めているようです。日本語版には反映されていないようですけれど。--Yuasan会話2022年1月10日 (月) 17:12 (UTC)[返信]

そもそもen:Kushan Empireに該当記載があったので、委員会に質問するまでもなかったですね。

There was Kushan influence on coinage in Kashgar, Yarkand, and Khotan.[1]
カシュガル、ヤルカンド、ホータンの貨幣にクシャンの影響があった。

The northern expansion into the Tarim Basin is mainly suggested by coin finds and Chinese chronicles.[1][2]
タリム盆地北部の拡大は、主に硬貨の発見と中国の年代記によって示唆される。

  • すみません、文意がよくわからないです。カシュガル・ヤルカンド・ホータンにクシャーナ朝の影響があった、または勢力が及んでいた可能性があるという話は特別突飛な話ではないです。タリム盆地北部へのクシャーナ朝の勢力拡大は例えば羽田亨『楼蘭』(古いですが)にありますし、ホータンとの関わりは中村元『インド史 Ⅲ』にもあります(ホータンはチベットの伝説でカニシュカの出身地に設定されていたりもします)。この文章が「クシャーナ朝が楼蘭を勢力下においていた」ことを担保するのでしょうか。貨幣の流通範囲がそのまま勢力範囲と見なせるかどうかは別として(貨幣の流通範囲をイコール勢力図として落とし込むと大体[1]この地図のようになりますが見ての通り楼蘭は含まれません。付け加えて、この地図のようにパータリプトラ・デカン高原北部・タリム盆地北部までを勢力範囲とする地図は滅多にありません)。--TEN会話2022年1月11日 (火) 00:49 (UTC)[返信]
査読の有無が気になったのは、挙げられたWikipedia:信頼できる情報源#歴史はあくまで第一に学術出版であることを求めていて、そちらの記載は、やむを得ずそういった文献が手に入らない場合の条項だからです。「Wikipediaの方針上専門家が出した書籍は十分に信頼できる出典と見なされる」というのは、学術出版であれば、という話になってきます。--Yuasan会話2022年1月12日 (水) 10:06 (UTC)[返信]
  • よくわからないのですが、専門家が雄山閣や中央公論新社から出した書籍は学術的な基準を見たさないという話でしょうか。赤松氏の書籍は新書ですが、日本語圏で一般向けの出版物として数多く出されている「新書」というジャンルは確かに学術性という意味では専門書より下に置かれがちですが、Wikipediaの出典として十分に使えるものだと個人的には思っています。もちろん、信頼性を担保できるより学術性の高い書籍があるならそちらに切り替えても別に異論はないです。--TEN会話2022年1月12日 (水) 14:21 (UTC)[返信]
逆のケースを考えてみるといいです。私が長澤氏・赤松氏の書籍に「おかしいと思うこと」があれば、連絡を取って「記載の根拠となる学術的出典を教えてほしい」と頼みます。その学術的出典を使って記事が書けますから。そういう質疑に答えるからこそ「その分野における専門家である」という立場だと思います。委員会のテキストについても同じで、そうすればいいと思うのですが。--Yuasan会話2022年1月12日 (水) 15:13 (UTC)[返信]
  • すみません、ますますよくわからないです。あなたが、長澤氏・赤松氏の書籍に「おかしいと思うこと」が具体的に無いのなら、この指摘は何のための指摘であり、どのような結論が欲しいのでしょうか。これらについて「なぜ教科書ですらないその本を選択したのか、疑問は解消したいところです。」という解消したい疑問とは何なのでしょうか?
  • 『読む事典シルクロードの世界』について、そこから加筆された内容が一般的なものではないことを確認し、特に重要と思う部分から除去編集を行いました。そして「気になっていること」とは何かと聞かれたので、これを「出典からはずしたい」と思っていることと理由を最初に書き込みました。その後、削除した部分が再追加されるとともに、Yuasanさんから『もっとも信頼できるのは、その分野の書き下ろし教科書です』というコメントがあり、さらに個人の執筆物よりも『一般的には査読された公表物はもっとも信頼できる』との記載があります」という話をされたので、どのような書籍なのかについて具体的なことを確認しているのです。この流れから、疑問があるなら委員会に問い合わせれば良いという話になる理由がわからないです。記事の出典として適切であるかどうかを問題にしており、加筆された内容が一般的なものではない、というのは単に出典としての適切性に疑問を持った切っ掛けです。そしてクシャーナ朝が楼蘭を勢力下においていたという話が当該書籍を起点として学術的に検証可能なものであるならば、そもそも私がクロスチェックした出典の網羅性が足りていないだけであり、当該書籍は学術的にも問題がないということが確認可能なのではないか、と考えるだけです。ある書籍にに記載されている独自の内容を脚注・著者や出版社の業績などから信頼性を担保できず監修に直接問い合わせなければ学術的な情報源にたどり着けないのであればそれは「脚注がなかったり、史学史論上の議論がなかったり」する出典の単純な例だと思います。--TEN会話2022年1月12日 (水) 15:47 (UTC)[返信]
「記事の出典として適切であるかどうか」の話は、歴史については「脚注・著者や出版社の業績などから信頼性を担保」ではなくて、「第一に学術出版された、学術文献であること」という事になっています。「脚注がなかったり、史学史論上の議論がなかったり」という基準で「出典からはずしたい」という話をしているのであれば、長澤氏・赤松氏も、読む事典シルクロードの世界も、外すことになるのではないですか。「信頼できる情報源に関する論争でよくみられる主張は、ある情報源が偏向しているので、別の情報源を優先すべきだというものです。」との主張に見えます。--Yuasan会話2022年1月13日 (木) 02:23 (UTC)[返信]
  • 中央アジア史やカローシュティー文字文書の読解を専攻する研究者が雄山閣や中央公論新社から出した書籍が学術文献に該当しないということでしょうか?私としては(特に前者は)方針にある「学者によって書かれ、学術的な出版社によって出版された二次資料」そのものだと考えます。両書籍とも脚注で参考文献は示されていますし(赤松氏の書籍は新書ということもあって注はありませんが)、これらの書籍の何を学術的に問題だとされているのかわからないです。別に、通説的な説明と乖離する情報がある、著者の専門性が疑わしいなど、信頼性に問題があるという話なら除外することに異論はないですが、具体的な懸念点は何でしょうか。
  • 『読む事典シルクロードの世界』の現物を確認し、同書の楼蘭の記事の担当著者が臺信祐爾氏(美術史の方のようです)であることがわかりました。正直、同書については「高校の世界史・地理の用語集のシルクロード特化版」という評は的を射た表現であると思いますし、出典としてはやはり不適であると思います(各記事の粒度からも用語集であって百科事典の類ではないです)。帯の謳い文句が「『シルクロード検定』公式テキスト 必須の400項目」であり、監修が「シルクロード検定実行委員会」であることからして「試験対策本」ではないにしても基本的には検定を前提とした用語集としか言えないと思います。「辞典のたった1つのトピックが自分好みでないからといって否定しているように見えます」と言われましたが、ざっと見でも「マゴス」「月神」「ユダヤ教」のような宗教の記事や東アジアの記事の粒度や正確性、参考文献の掲載がないこと、各記事の体裁の不統一などを見てもやはり意見は変わらないです(正直、この本にしかない情報かつ他の複数の参考文献と矛盾する情報があった時、それを単に併記することはできないと思いますし、同一の情報を担保するならばより学術性の高い書籍に置き換えていくべきものです)。--TEN会話2022年1月13日 (木) 17:20 (UTC)[返信]
原書についての確認ありがとうございます。原文ママですと「勢力下に入り」という書き方となるのですが、「強い影響を受けた」とか「文化の影響があったのでは」といった表現でもよろしいとは思いますが、あなたとしては、そのあたりの記載形式に何らかの提案はございますか。--Yuasan会話2022年1月14日 (金) 12:43 (UTC)[返信]
  • 以前にも書いた通り、この書籍を出典に加えないというのが意見です。長澤氏の書籍の引用から、楼蘭がクシャーナ朝の管轄下にあったという推論がケンブリッジ大学(当時)のジョン・ブラフ氏のに論考にあるらしいことがわかりましたが、こちらは未確認です。プラークリット(ガンダーラ語)で行政文書が書かれていた時期が存在したことは間違いないので西方の影響があったという書き方なら特に問題はないと思います。--TEN会話2022年1月16日 (日) 09:04 (UTC)[返信]
  1. ^ a b Cribb, Joe (1984). “The Sino-Kharosthi coins of Khotan part 2”. Numismatic Chronicle: 129–152. https://www.academia.edu/33275660/The_Sino-Kharosthi_coins_of_Khotan_part_2_Numismatic_Chronicle_1984_pp.129-152. 
  2. ^ Schwartzberg, Joseph E. (1978). A Historical atlas of South Asia. Chicago: University of Chicago Press. p. 145, map XIV.1(g). ISBN 0226742210. https://dsal.uchicago.edu/reference/schwartzberg/pager.html?object=182