ドリーム ホーム 99%を操る男たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドリーム ホーム
99%を操る男たち
99 Homes
監督 ラミン・バーラニ英語版
脚本 ラミン・バーラニ
アミール・ナデリ
原案 ラミン・バーラニ
バハレ・アジミ
製作 アショク・アムリトラジ英語版
ラミン・バーラニ
ケヴィン・チューレン
ジャスティン・ナッピ
製作総指揮 マニュ・ガルギ
ロン・カーティス
アルカディー・ゴルボヴィッチ
モハメッド・アル・ターキ
出演者 アンドリュー・ガーフィールド
マイケル・シャノン
ローラ・ダーン
音楽 アントニー・パートス英語版
マッテオ・ジンガレス
撮影 ボビー・ブコウスキー
編集 ラミン・バーラニ
製作会社 ハイド・パーク・エンターテインメント英語版
イメージ・ネーション英語版
Noruz Films
配給 アメリカ合衆国の旗 ブロード・グリーン・ピクチャーズ英語版
日本の旗 アルバトロス・フィルム
公開 アメリカ合衆国の旗 2015年10月9日
日本の旗 2016年1月30日[1]
上映時間 112分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $8,000,000[2]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $1,411,927[2]
世界の旗 $1,989,627[3]
テンプレートを表示

ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(ドリームホーム 99パーセントをあやつるおとこたち、99 Homes)は、2014年アメリカ合衆国サスペンス映画。監督はラミン・バーラニ英語版、出演はアンドリュー・ガーフィールドマイケル・シャノンなど。 リーマン・ショック後のアメリカで住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた男が、家族を守るため悪徳ビジネスに手を染めていく姿を実話に基づいて描いている。

2014年8月末から9月にかけて開催された第71回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された[4]

ストーリー[編集]

デニス・ナッシュは、母と小学生の息子と3人でフロリダで暮らす無職のシングルファーザー。ある日、不動産ブローカーのリック・カーヴァーに自宅を差し押さえられてしまう。不況で職を失い、住宅ローンを支払えなくなったためだ。

モーテルに引っ越したデニスは必死に職を探すが、なかなか見つからず、途方に暮れる。そんな彼に自分を追い出したカーヴァーが近づいてきて、儲け話を持ちかける。カーヴァーは法の穴をくぐり抜けて、銀行や政府、そしてかつての自分と同じ境遇の人々を巧みに操り、家を差し押さえて大儲けしていた。

デニスは家族の思い出が詰まった家を何としても取り戻そうとするあまり、その話に乗り、母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ、大金を稼ぎ、その金で豪邸を購入する。しかしやがて、デニスの本当の仕事を知った母親と息子は彼に反発、家を出て行ってしまう。そして、ついにカーヴァーのやり方に疑問を持ったデニスはある行動に出る。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

作品の評価[編集]

映画批評家によるレビュー[編集]

Rotten Tomatoesによれば、160件の評論のうち高評価は93%にあたる148件で、平均点は10点満点中7.5点、批評家の一致した見解は「力強い演技と緊張感で勢いづけられ、根気強く構築された物語である『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』は、現代経済の寓話であり、その正義の怒りは知性と同情にマッチしている。」となっている[5]Metacriticによれば、31件の評論のうち、高評価は27件、賛否混在は4件、低評価はなく、平均点は100点満点中76点となっている[6]

受賞歴[編集]

出典[編集]

  1. ^ “A・ガーフィールド主演のサスペンス公開、家族のため悪に手を染める父の葛藤描く”. 映画ナタリー. (2015年11月2日). https://natalie.mu/eiga/news/164590 2019年4月2日閲覧。 
  2. ^ a b 99 Homes” (英語). Box Office Mojo. 2015年12月5日閲覧。
  3. ^ 99 Homes” (英語). The Numbers. 2016年3月12日閲覧。
  4. ^ Tartaglione, Nancy (2014年7月24日). “Venice Film Festival Lineup Announced: ‘Manglehorn’, ‘Good Kill’ In Competition; Bogdanovich, Franco, Levinson, Von Trier Also In Official Selection” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2014/07/venice-film-festival-lineup-2014-movie-list-808803/ 2022年5月20日閲覧。 
  5. ^ "99 Homes". Rotten Tomatoes (英語). 2022年5月20日閲覧
  6. ^ "99 Homes" (英語). Metacritic. 2022年5月20日閲覧。
  7. ^ Collateral Awards of the 71st Venice Film Festival” (英語). La Biennale di Venezia. 2014年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  8. ^ 41st Annual Los Angeles Film Critics Association Awards” (英語). Los Angeles Film Critics Association (2015年). 2019年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
  9. ^ 2015 San Francisco Film Critics Circle Awards” (英語). The San Francisco Film Critics Circle (2015年12月13日). 2019年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。

外部リンク[編集]