チリカブリダニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チリカブリダニ
チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
亜綱 : ダニ亜綱 Acari
上目 : Parasitiformes
: Mesostigmata
: Phytoseiidae
亜科 : Amblyseiinae
: Phytoseiulus

チリカブリダニPhytoseiulus persimilis)は、カブリダニの一種である。農業分野で生物農薬として使用される。

生態[編集]

成虫は艶のあるみかん色をしており、約30日間生存する。ただし、体色については、餌となるハダニの色により変化する。最低活動温度は12℃とされており、冬季に放飼する際は、保温・加温に努める必要がある。温度が不足すると、定着に斑が生じることもある。 雌成虫の体長さは約0.35mmで熟練者の場合、肉眼でも発見できる。 卵はやや雫状の球形をしている。ハダニの卵よりやや大きいため識別しやすい。

食性[編集]

ナミハダニ等ハダニ類(卵 - 成虫まで)を餌とする。捕食範囲が狭いため、餌が減った場合は餓死する。