サービスパック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

サービスパック(SP)は、対象ソフトウェアへの修正などをインストール可能な単一パッケージとして配布するものである。マイクロソフトなど多くの企業が、個別のパッチを積み上げ、ある期限が来るとサービスパックとしてリリースしている。パッチを個別に多数インストールするよりもミスが発生しにくく、ネットワーク上の複数のコンピュータに適用することも容易である。

サービスパックには番号が振られていることが多く、SP1、SP2、SP3 などといった略称がよく使われている[1]。まれなケースとして、単なるバグ修正だけでなくWindows XPSP2のように新規機能も含んでいることがある。

増分方式と累積方式[編集]

増分方式 (incremental) のサービスパックは、前回のサービスパックには入っていなかった修正のみをまとめたもので、累積方式 (cumulative) のサービスパックは、それまでのサービスパックの内容も全て含んでいるものである。以前のマイクロソフト製品は、増分方式の更新をサービスリリースと呼んでいた。例えば Office 2000 では、サービスリリース1(SR-1)を適用してからでないとSP2をインストールできない。

Windows XP のサービスパック3 以降、Microsoft Windows のサービスパックは累積方式をやめている。Windows XP SP3 は少なくともSP1を先にインストールしておくことが必須だが、SP1のインストールを介せずに直接インストール可能な形式の(これをスリップストリーム英語版式という)SP3を組み込んだインストール媒体作成は可能である。Windows Vista のSP2も累積的ではなく、SP1が必須となっている。

追加ソフトウェアコンポーネントのインストールの影響[編集]

サービスパックは一般に既存のファイル(群)をバグ修正版やセキュリティ強化版と取り替える。サービスパック適用後に元の製品のインストール媒体からコンポーネントを追加インストールすると、それによって一部ファイルがサービスパック適用前の状態に戻される危険性がある。オペレーティングシステムや配布方式にもよるが、追加インストールのたびにサービスパックを再適用する必要が生じることもある。例えば、Windows NT のサービスパックはそれが必要だったが、Windows 2000 以降ではマイクロソフトが配布方式を改善してサービスパックの再適用が不要になった。つまり、元の製品版のインストール媒体側でサービスパックが置き換えたファイルが既にインストールされている場合はそちらを優先するようになっている[2]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]