コボッチ

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参考 : 三好想山『想山著聞奇集』より「管狐 」

コボッチは、静岡県の遠江地方、磐田郡に伝わる妖怪

概要[編集]

遠江地方では子供のような姿の山中の妖怪といい、河童が年を経た水中の妖怪ともいう[1]

磐田郡ではクダギツネとも呼ばれ、谷間やグミの林に棲むイタチに似た妖怪とされる。こちらは近くを通る人間をたぶらかすほか、人に憑くこともある。病人に憑依すると、憑かれた者は千里眼で見通したかのように、見えないはずのことを語り始めるという[1]

名称は「小法師(こぼうし)」が訛ったものという説がある[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 民俗学研究所編 著、柳田國男監修 編『綜合日本民俗語彙』 第2巻、平凡社、1955年、585頁。 
  2. ^ 全国ご当地妖怪案内”. エキサイト (2004年8月10日). 2004年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月13日閲覧。

関連項目[編集]