ゲイシャ (バンド)

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ゲイシャ
Geisha
出身地 インドネシアの旗 インドネシアプカンバル
ジャンル ポップ・ロック
活動期間 2009年~現在
レーベル Musica Studio's
公式サイト http://geishaindonesia.com/
メンバー Narova Morina Sinaga
Roby Satria
Ashari Aulia
Ahmad Rasyid
Rahmad Ramadhan

ゲイシャ(Geisha)は、2003年に結成されたインドネシアの5人組ポップ・ロック・バンド。メンバー全員がスマトラ島プカンバル(Pekanbaru)の出身。代表曲に「Jika Cinta Dia」「Kamu yang Pertama」「Selalu Salah」「Cinta dan Benci」など。

メンバー[編集]

  • モモ(Momo、1986年6月7日生まれ[1]、ボーカル)
  • ロビー(Roby、ギター)
  • ナルド(Nard、ベース)
  • ダン(Dhan、キーボード)
  • アアン(Aan、ドラム)

来歴[編集]

ゲイシャはメンバーが高校在学中の2003年に結成された(当時のバンド名は「Jingga」)。当時は高校生という事もあり、高校の文化祭や地元のコンテストなどに積極的に参加していた。2007年に行われたバンドコンテストでファイナリストとなり、本格的にメジャーデビューを目指していく。2008年にゲイシャは活動の拠点をジャカルタへ移し、彼らに興味を持っていた大手レコード会社のムシカ・スタジオ(Musica Studios)と契約を結ぶ。

2009年6月、ファーストアルバム「Anugrah Terindah」をリリース。同アルバムからのシングルカットである「Jika Cinta Dia」「Tak Kan Pernah Ada」「Selalu Salah」「Kamu yang Pertama」は、リングバックトーン(携帯電話の呼出し音)ダウンロード数が1千万回に達するなど、全国的なヒットとなった[2]。ファーストアルバムの成功によりゲイシャは、AMI Awards、SCTV Awards、Penghargaan Dahsyatnya Awardsなどの音楽賞を受賞。インドネシアのトップアーティストの仲間入りを果たした。

2011年にはセカンドアルバム「Meraih Bintang」を発表。同アルバムからのシングルカット「Cinta dan Benci」などがヒットとなる。これまでに発表した2作のアルバムの成功により、現在ではインドネシア国内のみならず、マレーシアや香港など海外から数多くのオファーが届いている。

バンド名の由来[編集]

「Geisha」というバンド名は日本語の「芸者」に由来している。バンド結成当初は「Jingga」として活動していたが、この名称はすでの他のバンドが使っていたため、バンド名を「Geisha」に変更した。「私たちは本当のエンターテイナーになりたいと思っています。芸者と同じように、一流のエンターテイナーを目指しているのです」[3]とボーカルのモモは語っている。なお、インドネシアでは芸者を「慰安婦(wanita penghibur)」と認識する向きもあるが、このバンド名は芸者の本来の意味に基づいているという。ボーカルのモモは芸者の意味のついて、「私たちが知っている芸者の歴史では、芸者は当初、完全に混じりけのない本当の意味でのアーティストでした」[4]と説明している。

日本について[編集]

2011年12月30日のインタビューによると、ゲイシャにとって日本でのコンサート開催が2012年の目標の一つであるという。その理由としてボーカルのモモは、日本は非常に印象深く、多くのインスピレーションを与えてくれる国である点を挙げている。「(2012年の)ゲイシャの目標は、海外、特に日本でコンサートを行う事です。ゲイシャというバンド名はもともと日本語からとったものですし、私も日本が好きだからです」[5]とモモは語っている。

イワン・ファルスとの共演[編集]

ボーカルのモモは2011年12月15日、トランスTV 開局10年記念番組の収録の際、イワン・ファルス(Iwan Fals)と初の共演を果たした。「イワン・ファルスさんと一緒に歌えて光栄です。彼は伝説的な人物。先ほど共演しましたが、間違いなくファンになってしまいますよ。イワンさんのファンにならない人などいるのでしょうか」「イワンさんはプロフェッショナルで、謙虚、チャーミング、明るく、よく笑う方でした」[6]とモモは語る。同番組でモモは、ゲイシャの曲以外に「Izinkan Aku Menyayangimu」と「Bento」の2つのイワン・ファルスの曲を披露した(「Bento」はイワン・ファルスらと共演)。

ディスコグラフィー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ボーカルのモモの生年月日については“Momo Geisha, Vokalis Bandel”, tabloidbintang.com, 21 Januari 2010.の記述による。
  2. ^ ゲイシャが所属するレコード会社ホームページの記述による。
  3. ^ Geisha, Belajar Jadi Anak Jakarta”, Tabloidnova.com, 15 November 2009.
  4. ^ Geisha, Para Penghibur Sejati”, Liputan6, 30 Desember 2009.
  5. ^ Geisha Ngebet Ingin Manggung di Jepang”, Timlo.Net, 31 Desember 2011
  6. ^ Momo Geisha: Iwan Fals Orangnya Humble”, KapanLagi.com, 16 Desember 2011.

参考(脚注除く)[編集]

※「脚注」及び「参考」で示したサイトは2012年11月25日現在、全てアクセス可能。