カニカーニ

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カニカーニ (英語: The Krusty Krab)とは、スポンジ・ボブに出てくるレストランである。

カニカーニ

カーニバーガー[編集]

カニカーニの看板メニュー。レシピは企業秘密で、プランクトンにカーニバーガーの作り方が書かれた秘密のレシピを狙われている[1]

カーニと喧嘩別れしたプランクトンがドアを勢いよく閉めた時、偶然、棚の上の食材が落っこちて、お肉に入ったところ、カーニが味見したとき素晴らしく美味しかっため誕生した。スポンジ・バックが作った「カー二・チリ」という料理が基になっている。初めて食べた人には中毒性があるらしく、破裂するまで食べるのをやめることができないと言われる(「クセになる味」ではイカルドが一度カーニ―バーガーを好きになり、そうなった)。代金は、ひとつ1ドル98セントまたは2ドル(劇場版1や『スポンジ・ボブの真実』ではカーニが値段を書き換えている場面がある)。昔は10セントで売られていた(カーニ曰く「あれは私の暗黒時代」)。さらに裏レシピ(?)として、カーニバーガーで作ったピザがある。

作り方は 「毛皮泥棒」によると パティを183秒で焼く ハンバーグパティにスライスチーズ、レタスの葉、トマトの輪切り、キュウリのピクルス、タマネギの薄切り、ケチャップ、マスタード、マヨネーズの8種類の材料である。

また、日本国外版では「バーガー」ではなく「パティ」と呼ばれているため、ハンバーガーではなくハンバーグと指す。パティは元々からはフランス語から来ている。ただし、日本語版では「バーガー」と呼ばれている。

カーニバーガーの由来は蟹入りのバーガーと言ったものも考えられるが、このシリーズのカーニバーガーには蟹を入れたわけではなく、カーニさんが名付けたバーガーのことである。原語版を含む日本国外版では「クラビーパティ (Krabby Patty)」と言うので、蟹バーガーの英語名ではないので要注意とされ、蟹バーガーという呼び方は誤りで、正式な名前ではカーニさんのカーニとハンバーガーのバーガーから由来とされる。なお、スティンキーが作ったハンバーガーはスティンキーバーガーと呼ぶのも同様。実写版でも料理されている。

ちなみに、クラゲから取れるゼリーをカーニバーガーにぬると美味しくなる。

経営者と従業員[編集]

経営者(オーナー)[編集]

カーニ (ユージーン・ハロールド・カーニ)

 カニカーニの創業者であり、オーナー。看板メニュー「カーニバーガー」を開発した。ライバル店「エサバケツ亭」のプランクトンとは友人であったが、現在はカーニバーガーの秘密のレシピを巡って対立している。

従業員[編集]

スポンジ・ボブ (スポンジ・ボブ・スクエアパンツ)

 カニカーニの従業員。主にフライ係を担当し、ウェイターを兼任する事もある。店長代理を務めた事もある。  カニカーニでの仕事が大好きで、一度に大量のカーニバーガーを作る事ができ、カーニからも評価されている。しかし、元従業員のジムと比べた時、スポンジ・ボブの方が賃金が安い事が、主な評価となっている。

イカルド (イカルド・クインシー・テンタクルズ)

 カニカーニの従業員。主にレジ係とウェイターを担当し、スポンジ・ボブ不在時は、フライ係を兼任する事もある。カニカーニ、スポンジ・ボブ、カーニさらに客も嫌いで、客に対して常に無愛想な振る舞いをする。カーニバーガーの事も嫌いだったが、初めてカーニバーガーを食したところ、クセになり、倉庫全てのカーニバーガーを食べ尽くしてしまった事もある。

元従業員[編集]

ジム

 スポンジ・ボブが従業員になる前にカニカーニで働いていた元従業員。主にフライ係を担当していたが、カーニとの賃金問題が原因で退職した。現在は、修行を積み、料理人としての道に成功している。

メニュー[編集]

  • カーニチーズバーガー
  • カーニダブルバーガー
  • カニだらけバーガー
  • カニジュニアバーガー
  • カニなしバーガー
  • モンスターカーニバーガー
  • お子様バーガー
  • ダブルカーニバーガー(「スポンジ・ボブ ズボンはまん丸」)
  • トリプルカーニバーガー(「スポンジ・ボブ ズボンはまん丸」)
  • カーニバーガーセット(「スポンジ・ボブ ズボンはまん丸」)
  • カラーバーガー
  • 非常用カーニバーガー
  • 冷凍カーニバーガー(「さよならカーニバーガー」)
  • 新作バーガー
  • キングカーニバーガー

サイドメニュー[編集]

  • カーニポテト
  • 海藻ポテト(『ドライブスルーで大騒ぎ』)
  • カーニピザ(『デリバリーピザ』)
  • カーニコーラ
  • ダイエットワカメジュース(『デリバリーピザ』)
  • 深海ドーナツ(ツケを払って)
  • 浮草(ツケを払って)
ラスティサンドイッチ(9番目のメニュー)
「ラスティーのレシピ」に登場したサンドイッチ[2]。お客さんから知らない名前のサンドイッチを注文されたが、それを作れる料理人はすでに亡くなっていた。そこで霊と交信し、レシピを聞き出した[3]
ミルクシェイク (Milkshake)
『カーニバーガーの作り方』や『ミルクシェイクの免許』で登場したミルクセーキ。なお、シェイクを作りには免許書が必要で、期限が切れた場合新しいものに変える必要がある(実際にスポンジ・ボブのものは7年前に期限切れだった)。
カーニスープ
『スープの中のヒッピーたち』に登場。カニカーニの新メニューとして作られた。中にはヒッピー3人組とヒッピーになったパトリックが入っている。材料はカーニがゴミ箱から拾って来た残飯だが、ほとんどが中に入っていたヒッピーに食べられてしまった。ヒッピーの体の大きさにもかかわらず、鍋の中に入ることができる他にも茶碗の中にも入ってる。スープの茶碗の中にヒッピーがいることも、お客さんはきづいていた。ヒッピー3人組はカーニスープではなく、最後はイカルドのお風呂にもヒッピーが出てくる。
コンブシェイク (Kelp Shake)
シーズン4の『仲良しライバル』で登場した昆布味のセーキ。飲んだ後は体が黄緑色になる。効果は『カビ、カビ、カビ』で登場した青カビと『スポンジカーニ』で登場したスポンジバーガーを食べた後に類似する。
ケチャップ (Ketchup)
ハンバーガーやホットドッグでよく使用されているトマトケチャップ。
マスタード (Mustard)
上記と同様。ハンバーガーやホットドッグでよく使用されているイエローマスタード。「マスタードを掘り当てろ」では人気だった。
マヨネーズ (Mayonnaise)
上記と同様。ハンバーガーやホットドッグでよく使用されているマヨネーズ。通称は「マヨ (Mayo)」。実写として登場する場合もある。クローンクラゲにかけると消滅する。劇場版2では武器として使った。
タルタルソース (Tartar Sause)
『ニセ カーニさん』から登場したタルタルソース。劇場版2では、飛行機に乗っていたプランクトンが原子爆弾のように落として、カニカーニの方に狙った。他のエピソードにも登場しているが、やはり武器として使われる事が多い。「マーメイドマンとフジツボボーイ」の回では マン・レイを倒すためにあった。
クラゲゼリー (Jellyfish Jelly)
『クラゲハンター』から登場したクラゲの蜜。通常では、ゼリーと呼ばれているが、またはジャムとも呼ばれる。地上版で言うと、蜂蜜のパロディーとされている。味は蜂蜜よりもイチゴジャムやメープルシロップに近い。イカルドが「イチゴ味」と言っていた

その他のメニュー[編集]

スマイル                           有料トイレ
カーニが「スマイルも5セントだカニ」と発言した。        カーニが5セントで始めたサービス

開発[編集]

カニカーニのデザインは、ロブスタートラップをもとにして作られた。

カニカーニのデザインは、ロブスタートラップをもとに考案された。

カニカーニはもともと、スポンジ・ボブのパイナップルハウスに加え「ショーが何度も繰り返され、ほとんどのアクションが行われる場所」になることを意図していた。カニカーニは、シリーズ初演「バイト募集中」で初登場し、2018年の時点で80%以上のエピソードに登場している[4]

カニカーニは、シリーズの作成者であるスティーブン・ヒレンバーグ氏が、高校を卒業してからの数ヶ月の間、ファーストフードシーフードレストランのフライ係とロブスターボイラーに着想を得て開発された。

ヒレンバーグ氏が初めてカーニ氏を作成したとき、彼の姓は「Crab」と綴られていた。しかし、レストランの名前はKrabだったため、パイロットエピソードの制作が始まる少し前にKの方が覚えやすいと判断し、スペルを変更した。

営業時間帯[編集]

アニメ内では、カニカー二の営業時間は、明記はされていない。しかし、営業開始時刻は、[5]「壊れた目覚まし時計」の、時計によると、6時で、営業終了時刻は、カー二さんが、車に乗る時間帯が、夕日が出ていない時間帯なので、19時以降だということが推測できる。詳細の所は不明

脚注[編集]

  1. ^ 第61回(再) カーニバーガー恐怖症/カーニさん 脱皮する!?|スポンジ・ボブ|アニメ|TOKYO MX”. スポンジ・ボブ|アニメ|TOKYO MX. 2020年7月15日閲覧。
  2. ^ 日本放送協会. “放送予定”. アニメ スポンジ・ボブ - NHK. 2020年7月15日閲覧。
  3. ^ 日本放送協会. “スポンジ・ボブ|NHKアニメワールド”. www6.nhk.or.jp. 2020年7月15日閲覧。
  4. ^ Langford, Cameron (2018年5月23日). “Fifth Circuit Rules for Viacom in ‘Krusty Krab’ Restaurant Case” (英語). 2020年7月16日閲覧。
  5. ^ ステファン・ヒーレンバーグ (2023年5月13日). “スポンジボブ「壊れた目覚まし時計」「カレンの赤ちゃん」”. ニコロデオン 

参考文献[編集]

Banks, Steven (September 24, 2004). SpongeBob Exposed! The Insider's Guide to SpongeBob SquarePants. Schigiel, Gregg (Illustrator). Simon Spotlight/Nickelodeon. ISBN 978-0-689-86870-2

関連項目[編集]