ウドカズラ

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ウドカズラ(学名:Ampelopsis leeoides)はブドウ科のつる性の落葉木本。

解説[編集]

紀伊半島以西の本州、四国、九州、中国南部、インドシナ、マレーシアに分布しています。

ウドカズラの名前は、その葉がウコギ科のウドの葉に似ていることから来ています。

ウドカズラは、6~7月頃に黄緑色の5mm前後の花をつけ、果実は赤く熟します。また、その果実は鳥や哺乳類が好んで食べ、植物の葉の部分は蛾の幼虫が食用として利用しています。

ウドカズラは、山岳地帯に数多く見られ、特に春日大社境内にはウドカズラの自生地があり、学術上の価値が高いとされています。しかし、ウドカズラは広く自生しているわけではなく、何処でも見かけるというほど多い蔓ではないとされています。そのため、限られた地域に自生することもあって、図鑑等に載っていないことも多いです1。このような特性から、

ウドカズラは自然環境の保全や生物多様性の観点からも重要な植物と言えます。

外部リンク[編集]