アレスリン

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アレスリンI (R = −CH3)
アレスリンII (R = −COOCH3)

アレスリン(allethrin、アレトリン)類は、殺虫剤として使用される一対の合成化合物である。アレスリン類は、天然においてキク属の花から見出される化学物質の合成体、合成ピレスロイドである。これらは1949年に、Milton S. Schechterによってアメリカ合衆国において初めて合成された[1]。アレスリン類は初めて合成されたピレスロイドである。

アレスリン類はヒトおよび鳥類に対して低い毒性を示し、RAIDや蚊取線香といった多くの室内用殺虫剤に使用されている。しかしながら、魚類および蜂に対しては高い毒性を示す。アレスリンに曝された昆虫は死亡する前に麻痺状態となる(神経系作用)。

また、屋外での対策のための超微量散布英語版スプレーにも使用されている。

立体化学[編集]

それぞれのアレスリンは、8種の立体異性体から構成されている。2種の立体異性体のみで構成されている部分的にエナンチオ純粋なアレスリンIの変異体は、ビオアレトリン英語版(bioallethrin)と呼ばれる。

脚注[編集]

  1. ^ Schechter, M. S.; Green, N.; LaForge, F. B. (1949). “Constituents of Pyrethrum Flowers. XXIII. Cinerolone and the Synthesis of Related Cyclopentenolones”. J. Am. Chem. Soc. 71 (9): 3165–3173. doi:10.1021/ja01177a065. 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]