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「御使いうたいて」(みつかいうたいて、英語原題:What Child Is This?)は、『グリーンスリーブス』の旋律に合わせて、1865年にウィリアム・チャタートン・ディックス(William Chatterton Dix、EN)が歌詞を作詞したクリスマス・キャロルである。うたは3編のスタンツァがあり、それぞれに異なる斉唱(コーラス)が付いているが、通常、最初の斉唱の歌詞を繰り返して歌う。
『グリーンスリーブス』は古いイングランドの民謡音楽で、16世紀にまで遡る。シェイクスピアの時代にあって、うたへの言及が記録されている。元の歌の歌詞は、男性からつれない女性に対する失恋の恨み言の内容であった。この曲は様々な歌詞を付けられて歌われる。
ウィーン少年合唱団の歌った曲では、『新年のうた』となっていて、「古き罪を、蛇の皮のごとく脱ぎ捨て、新たな年を迎えん」というような内容が歌われている。賛美歌とは別に、日本語の歌詞でもアレンジされており、こちらは少年同士の友情を歌ったうたとなっている。ただし、クリスマスにも新年にも関係がない。
日本語の訳詩としては、日本基督教団編集『賛美歌第二編216番』として合唱用に訳が造られている。最初の一行の始まりが、「御使いうたいて」で、それがこの歌の題名にもなっている。また、中田羽後訳では、『聖歌129番』『聖歌 (総合版)77番』『新聖歌86番』に「み使いのたたえ歌う」が会衆賛美用として掲載されている。
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英語原歌詞
Verse 1:
What Child is this who, laid to rest
On Mary’s lap is sleeping?
Whom angels greet with anthems sweet,
While shepherds watch are keeping?
Chorus 1:
This, this is Christ the King,
Whom shepherds guard and angels sing;
Haste, haste, to bring Him laud,
The Babe, the Son of Mary.
Verse 2:
Why lies He in such mean estate,
Where ox and ass are feeding?
Good Christians, fear, for sinners here
The silent Word is pleading.
Chorus 2:
Nails, spear shall pierce Him through,
The cross be borne for me, for you.
Hail, hail the Word made flesh,
The Babe, the Son of Mary.
Verse 3:
So bring Him incense, gold and myrrh,
Come peasant, king to own Him;
The King of kings salvation brings,
Let loving hearts enthrone Him.
Chorus 3:
Raise, raise a song on high,
The virgin sings her lullaby.
Joy, joy for Christ is born,
The Babe, the Son of Mary.
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日本語大意
うた 1
こはいかなる子であるか
マリア様のひざにて眠りぬ
天使が祝いのあいさつ送り
羊飼いらの眺めしときに
斉唱 1
まこと彼こそ、王キリスト
羊飼い守り、天使の称える
急ぎ急ぎて祝め称えよう
かの幼子、マリアの子よ
うた 2
なに故かれは貧しき床にて
雄牛とろばの飼葉のわきか
キリストの民恐れ、罪人よ
声なきロゴスがなれを救う +
斉唱 2
釘と槍とでその身は傷つく
われらのために十字架担い
いともめでたし人なるロゴス +
かの幼子、マリアの子よ
うた 3
乳香と黄金、ミュルラ献げん
農夫よ王よ、来たりて拝め
王の王こそ救いもたらす
愛のこころで戴冠させん
斉唱 3
高く高く、天へとうたえ
乙女のおねんね子守歌
祝い喜べ主は生まれたり
かの幼子、マリアの子よ
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- + 註)ロゴス(λογος)は「言葉」の意味で、イエスを表す。