おふでさき

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おふでさき』は、天理教の原典(聖典)の一つである。天理教の教祖中山みき親神(天理王命)の教えを書いたもの。和歌の形式になっている。

天理教の原典は、『おふでさき』、『みかぐらうた』、『おさしづ』の3書があり、「三原典」と呼ばれて天理教教義の基礎となる。

おふでさきの執筆年代[編集]

『おふでさき』は、明治2年(1869年)から明治15年(1882年)頃までに執筆された。17冊書かれ、全部で1711首になる。

執筆年 歌の数 教祖の年齢 備考
第一号 明治2年正月より 74首 72歳 正月、とは旧暦で1月の意
第二号 明治2年3月 47首 72歳  
第三号 明治7年1月 149首 77歳  
第四号 明治7年4月 134首 77歳  
第五号 明治7年5月 88首 77歳  
第六号 明治7年12月より 134首 77歳  
第七号 明治8年2月 111首 78歳  
第八号 明治8年5月 88首 78歳  
第九号 明治8年6月 64首 78歳  
第十号 明治8年6月 104首 78歳  
第十一号 明治8年6月 80首 78歳  
第十二号 明治9年頃 182首 79歳頃  
第十三号 明治10年頃 120首 80歳頃  
第十四号 明治12年6月より 92首 82歳  
第十五号 明治13年1月より 90首 83歳  
第十六号 明治14年4月より 79首 84歳  
第十七号 明治15年頃 75首 85歳頃  

この他にも、第一号~第十七号(計1711首)のなかに含まれない「号外」というの句が3首存在する。それは以下の3首である。仮にこの3首を号内の1711首に足すと合計で、1714首にあるということになる。


  <にちにち心つくしたものだねを    神がたしかにうけとりている>
  <しんぢつに神のうけとるものだねわ    いつになりてもくさるめわなし>
  <だんだんとこのものだねがはへたなら    これまつだいのこふきなるそや>


また、以下の1句は第三号の40番の句に所属し、135番の句にも所属する。つまり全く同じ句が2つあるということになる。仮に、この句を2句で1首とすると全部で1710首ということになる。前述通り、おふでさきには号外が存在するため号外を含めた数では、(1711首)+(号外3首)-(重句1首)=1713首、ということになる。


  <たんたんとなに事にてもこのよふわ    神のからだやしやんしてみよ>