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「大崎水産」の版間の差分

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2022年8月26日 (金) 04:42時点における版

株式会社大崎水産
Osaki Suisan Co.,Ltd
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
733-0832
広島市西区草津港一丁目9番39号
北緯34度22分12秒 東経132度24分14秒 / 北緯34.37000度 東経132.40389度 / 34.37000; 132.40389座標: 北緯34度22分12秒 東経132度24分14秒 / 北緯34.37000度 東経132.40389度 / 34.37000; 132.40389
設立 1964年4月
業種 食料品
法人番号 8240001001668 ウィキデータを編集
事業内容 水産ねり製品の製造・販売
代表者 代表取締役社長 大崎桂介
資本金 2,500万円
従業員数 130名
決算期 7月
外部リンク 公式ウェブサイト
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株式会社大崎水産(おおさきすいさん)は、広島県広島市に本社を置く水産加工品メーカー。

カニ足風(製麺方式)のカニカマを発明した[1]ことで知られる。2017年時点で製造するカニカマの6割が海外向けであるが[2]、製造はすべて広島本社工場のみ行われている[3]

沿革

  • 1928年(昭和3年)7月 : 大崎信一、(旧)広島市草津南町において個人営業で創業[4][2]
  • 1935年(昭和10年)9月 : 大崎勝一、事業を継ぐ[4]
  • 1943年(昭和18年)3月 : 太平洋戦争時の物資統制令により企業合同、草津蒲鉾工業組合事務所へ統合[4]
  • 1946年(昭和21年)2月 : 終戦後企業合同解散により、個人営業に復帰[4]
  • 1947年(昭和22年)5月 : 草津南1丁目へ工場移転[4]
  • 1950年(昭和25年)4月 : 従来の板蒲鉾などの製造を廃止し、松茸型蒲鉾を主体とした特殊珍味蒲鉾の製造を開始[4]
  • 1964年(昭和39年)4月 : 株式会社化[4]
  • 1974年(昭和49年)3月 : カニ足風の蒲鉾(カニカマ)を開発[4]
  • 1977年(昭和52年)10月 : 大崎誠一が代表取締役社長に就任[4]
  • 1978年(昭和53年)5月 : カニカマの自動製造ライン完成[4]
  • 1979年(昭和54年) : 海外輸出開始[2]
  • 1982年(昭和57年)9月 : 草津港1丁目(現在地)へ本社工場移転[4]
  • 1995年(平成7年)
    • 9月 : 施設改修、HACCP導入[4]
    • 12月 : 対EU輸出水産食品取扱施設の認定取得(認定番号3404001)[4]
  • 1997年(平成9年)12月 : 対米輸出水産食品取扱施設の認定取得(認定番号3409001)[4]
  • 2001年(平成13年)
    • 5月 : 第二工場増設[4]
    • 10月 : 奥島幸久が代表取締役社長に就任[4]
  • 2012年(平成24年)12月 : 大崎桂介が代表取締役社長に就任[4]
  • 2018年(平成30年)1月 : 第三工場増設[4]

商品

映像外部リンク
TSS『ひろしま情熱企業』
株式会社大崎水産 珍味製品の可能性を追求する開発型企業

カニカマ

創業地である草津はかつて草津漁港を中心とした漁師町であり、戦後最盛期には約80軒もの蒲鉾製造会社があった[2][5]。その中で大崎水産が生き残るため、伝統的な蒲鉾製造から珍味蒲鉾の製造に転換、1950年「浜の松茸」を発売した[2][5]。そうした従来の枠にとらわれない商品開発の中で生まれたのがカニカマ「フィッシュスチック」だった[5]

きっかけは、きゅうりをくり抜き中に魚のすり身とカニ肉を詰めた「かに胡瓜」を製造していたときだった[6]。製造機のなかに残る魚肉とカニ汁が混ざりカニのような味になることに着目、それを成形して加熱固定した後、製麺のようにせん切りし棒状に束ねて、表面を紅麹で着色し加熱固定した[6][1]。1973年頃製造[1]、大崎水産公式的には1974年3月フィッシュスチックが発売された[4]。また二代目社長大崎勝一が機械いじりが好きだったこともあり、製造ラインも独自開発し大量生産の自動化に成功した[2][6]。こうして開発から販売・輸出まで4年かけてフィッシュスチックはカニカマの代名詞となる存在となった[6]

1995年EUは安全性に疑問があるとして全ての日本産水産食品を輸入禁止にした際、大崎水産ではいち早くEU基準のHACCPを導入、EU審査に合格し輸出再開にこぎつけた[2][7]

主な商品

  • 「フィッシュスチック」[8]
  • 「フィッシュキューブ」[9]
  • 「マリンフィッシュ」[9]
  • 「シーフラワー」[10]
  • 「さざれ石」[10]
  • 「浜の松茸」[10]

脚注

  1. ^ a b c 岡田稔「SURIMIとかまぼこ」(PDF)『化学と生物』第25巻、日本農芸化学会、1987年、535-539頁、2022年8月26日閲覧 
  2. ^ a b c d e f g 珍味製品の可能性を追求する開発型企業”. テレビ新広島. 2022年8月26日閲覧。
  3. ^ パンフ, p. 4.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s パンフ, p. 9.
  5. ^ a b c パンフ, p. 1.
  6. ^ a b c d パンフ, p. 2.
  7. ^ パンフ, p. 3.
  8. ^ パンフ, p. 7.
  9. ^ a b パンフ, p. 5.
  10. ^ a b c パンフ, p. 6.

参考資料

関連項目

外部リンク