「腹脚」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
ページ「Proleg」の翻訳により作成 |
(相違点なし)
|
2021年1月5日 (火) 23:17時点における版
腹脚(proleg)は、昆虫の腹部に見られる構造のひとつ。主に鱗翅目(チョウ目)と膜翅目(ハチ目)の広腰亜目(ハバチ亜目)の幼虫に見られるほか、長翅目(シリアゲムシ目)の幼虫にも見られる。腹脚は関節を持たず、胸部に3対存在する真の脚とは異なる。
鱗翅目幼虫の腹脚先端には鉤爪(crochet)が存在し、その数と配列は種によって異なる。腹脚の数と鉤爪の配列は科レベルの同定に用いることがある [1]。
腹脚は関節を欠き、昆虫の特徴のひとつである胸部の3対の脚とは異なる。また、鱗翅目と膜翅目の腹脚はそれぞれ収斂進化によって独立して獲得されたものと考えられている [2]。
参考文献
- ^ Richards, O. W.; Davies, R.G. (1977). Imms' General Textbook of Entomology: Volume 1: Structure, Physiology and Development Volume 2: Classification and Biology. Berlin: Springer. ISBN 0-412-61390-5
- ^ Suzuki, Y.; Palopoli, M. (2001). “Evolution of insect abdominal appendages: Are prolegs homologous or convergent traits?”. Development Genes and Evolution 211 (10): 486–492. doi:10.1007/s00427-001-0182-3. PMID 11702198.