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'''目の隈'''(めのくま、英称:Periorbital dark circles)とは、[[目]]([[眼窩]])の下にできることがある黒ずんだ部分である。[[遺伝]]とあざを含む多くの原因がある<ref>"What causes the dark circles that sometimes appear under my eyes?". Mayo Clinic women's healthsource 7 (6): 8. 2003. PMID 12838</ref>。 |
'''目の隈'''(めのくま、英称:Periorbital dark circles)とは、[[目]]([[眼窩]])の下にできることがある黒ずんだ部分である。[[遺伝]]とあざを含む多くの原因がある<ref>"What causes the dark circles that sometimes appear under my eyes?". Mayo Clinic women's healthsource 7 (6): 8. 2003. PMID 12838</ref>。 |
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[[ビタミンK]]とレチノールを配合したクリーム、[[ヒドロキノン]]などが用いられる |
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くまとは目の周り、すなわち上下眼瞼あるいはその一部が黒味がかっている状態<ref>長島正治, 臨床と研究, 72, 136-139 (1995), {{naid|80008034050}}</ref><ref name=sccj.38.202>舛田勇二、高橋元次、佐藤敦子 ほか、[https://doi.org/10.5107/sccj.38.202 目の周りのくまに対する皮膚科学的検討とその対処法について] 日本化粧品技術者会誌 2004年 38巻 3号 p.202-210, {{doi|10.5107/sccj.38.202}}</ref>とされる。 |
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== 原因 == |
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解剖を伴わない皮膚科学的な研究によれば、血流速度の低下による皮膚[[毛細血管]]内の還元[[ヘモグロビン]]の増加と、皮膚[[メラニン]]量の増加によるものとされている<ref name=sccj.38.202 />。 |
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ほとんどの場合、目の隈は[[皮膚]]を通して見ることができる[[血管]]によるものである。[[眼窩]]周囲の皮膚は最も薄い[[皮膚]](他の部位の厚さ2mmと比べ約0.5 mm前後)で、[[皮膚]]が薄ければ薄いほど、目の隈はより暗く見える。 |
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発生の要因は 「[[うっ血]]」 および 「色素沈着」で、「小じわ」「キメの悪化」が目立たせている<ref name=sccj.38.202 />。 |
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眼の下の[[静脈瘤]]のようなクマは、[[遺伝形質]]である。 |
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=== 疾病のいち症状 === |
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深い骨格を持つ人は、影によってクマを生じさせることもある。 |
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肝疾患<ref>中田敬吾、古江増裕、高鍬博 ほか、[https://doi.org/10.3937/kampomed.33.129 慢性肝障害の漢方治療] 日本東洋医学雑誌 1982年 33巻 3号 p.129-138, {{doi|10.3937/kampomed.33.129}}<!--出典として挙げたが、古すぎる--></ref>など皮膚の色素沈着を起こす疾病の症状が「くま」として認識される事がある。 |
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=== アレルギー、喘息、およびアトピー性皮膚炎 === |
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[[目]]の周りをこすったり、ひっかくことによりクマを生じさせる。特に[[花粉症]]の場合は、その多発時期において、目の隈が表れる。ある種の[[アレルギー]]でも同様に目の下の部位が隈になる。 |
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=== 薬 === |
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血管を拡張させる薬が目の隈を引き起こす可能性がある。目の下の皮膚はとてもデリケートなので、血流量増加は皮膚を通して表れる。 |
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=== 貧血 === |
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ダイエット、またはバランスの取れていない食生活による栄養素の不足は、[[目]]の隈を引き起こす。鉄分の不足がまた、目の隈を引き起こす場合があると考えられている。 |
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=== 疲労 === |
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睡眠不足や過度の疲労は、目の隈を引き起こす可能性がある。 |
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=== 肝臓の問題 === |
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目の下の隈は、[[肝疾患]]の徴候である場合もある。<ref>[http://www.liverdoctor.com/index.php?page=symptoms Dr Sandra Cabot - The Liver Doctor]</ref> |
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=== 年齢 === |
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目の隈は、年齢と共により顕著になる可能性が高い。 人の[[皮膚]]は年を取るにつれて、[[コラーゲン]]が減少し、より薄くなる。 |
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=== 光と影 === |
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皮膚の色だけでだけではなく、顔面の凹凸による光と影により目立っている場合が多い。<ref>[http://www.mpg-menoshita.jp/category/1906177.html 目の下のクマ・色と形の関係]</ref> |
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== 治療 == |
== 治療 == |
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[[ビタミンK]]と[[レチノール]](ビタミンA)が含まれるクリームによって、有意に腫れや変色を減らすと考えられている<ref>{{Cite journal |author=Elson ML, Nacht S|date=1999-12|title=Treatment of a periorbital hyperpigmentation with topical vitamin K/vitamin A|journal=Cosmet Dermatol |volume=1999|issue=12|page=32-34}}</ref>。 |
目立たせなくする為の治療として、[[ビタミンK]]と[[レチノール]](ビタミンA)が含まれるクリームによって、有意に腫れや変色を減らすと考えられている<ref>{{Cite journal |author=Elson ML, Nacht S|date=1999-12|title=Treatment of a periorbital hyperpigmentation with topical vitamin K/vitamin A|journal=Cosmet Dermatol |volume=1999|issue=12|page=32-34}}</ref>。ほかに[[ヒドロキノン]]があり、[[皮膚]]の[[漂白剤]]のように機能するオイルフリーの保湿剤で、少なくとも3か月用いられ、一般に5-7か月後に効果が判明する<ref name="pmid26962392">{{cite journal |authors=Sarkar R, Ranjan R, Garg S, Garg VK, Sonthalia S, Bansal S |title=Periorbital Hyperpigmentation: A Comprehensive Review |journal=J Clin Aesthet Dermatol |volume=9 |issue=1 |pages=49–55 |date=January 2016 |pmid=26962392 |pmc=4756872 |doi= |url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4756872/}}</ref>。 |
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ほかに[[ヒドロキノン]]があり、[[皮膚]]の[[漂白剤]]のように機能するオイルフリーの保湿剤で、少なくとも3か月用いられ、一般に5-7か月後に効果が判明する<ref name="pmid26962392">{{cite journal |authors=Sarkar R, Ranjan R, Garg S, Garg VK, Sonthalia S, Bansal S |title=Periorbital Hyperpigmentation: A Comprehensive Review |journal=J Clin Aesthet Dermatol |volume=9 |issue=1 |pages=49–55 |date=January 2016 |pmid=26962392 |pmc=4756872 |doi= |url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4756872/}}</ref>。 |
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== 関連項目 == |
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2018年8月22日 (水) 04:34時点における版
目の隈(めのくま、英称:Periorbital dark circles)とは、目(眼窩)の下にできることがある黒ずんだ部分である。遺伝とあざを含む多くの原因がある[1]。
定義
くまとは目の周り、すなわち上下眼瞼あるいはその一部が黒味がかっている状態[2][3]とされる。
原因
解剖を伴わない皮膚科学的な研究によれば、血流速度の低下による皮膚毛細血管内の還元ヘモグロビンの増加と、皮膚メラニン量の増加によるものとされている[3]。
発生の要因は 「うっ血」 および 「色素沈着」で、「小じわ」「キメの悪化」が目立たせている[3]。
疾病のいち症状
肝疾患[4]など皮膚の色素沈着を起こす疾病の症状が「くま」として認識される事がある。
治療
目立たせなくする為の治療として、ビタミンKとレチノール(ビタミンA)が含まれるクリームによって、有意に腫れや変色を減らすと考えられている[5]。ほかにヒドロキノンがあり、皮膚の漂白剤のように機能するオイルフリーの保湿剤で、少なくとも3か月用いられ、一般に5-7か月後に効果が判明する[6]。
出典
- ^ "What causes the dark circles that sometimes appear under my eyes?". Mayo Clinic women's healthsource 7 (6): 8. 2003. PMID 12838
- ^ 長島正治, 臨床と研究, 72, 136-139 (1995), NAID 80008034050
- ^ a b c 舛田勇二、高橋元次、佐藤敦子 ほか、目の周りのくまに対する皮膚科学的検討とその対処法について 日本化粧品技術者会誌 2004年 38巻 3号 p.202-210, doi:10.5107/sccj.38.202
- ^ 中田敬吾、古江増裕、高鍬博 ほか、慢性肝障害の漢方治療 日本東洋医学雑誌 1982年 33巻 3号 p.129-138, doi:10.3937/kampomed.33.129
- ^ Elson ML, Nacht S (1999-12). “Treatment of a periorbital hyperpigmentation with topical vitamin K/vitamin A”. Cosmet Dermatol 1999 (12): 32-34.
- ^ Sarkar R, Ranjan R, Garg S, Garg VK, Sonthalia S, Bansal S (January 2016). “Periorbital Hyperpigmentation: A Comprehensive Review”. J Clin Aesthet Dermatol 9 (1): 49–55. PMC 4756872. PMID 26962392 .