「アドベンチャーKiD」の版間の差分

アドベンチャーKiD
ジャンル	エロティックバイオレンス
漫画
作者	前田俊夫
出版社	ワニマガジン社
レーベル	ワニマガジンコミックス
発売日	1988年10月 - 1989年10月
巻数	全4巻
OVA：妖獣戦線アドベンチャーKID
監督	高山秀樹
脚本	大和屋竺
キャラクターデザイン	金剛寺弾
音楽	天野正道
発売日	1992年7月21日 - 1993年10月21日
話数	全3話
	テンプレート - ノート
プロジェクト	漫画・アニメ
ポータル	漫画・アニメ

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2017年5月18日 (木) 12:52時点における版

『アドベンチャーKiD』（アドベンチャーキッド）は、前田俊夫による日本の成人向け漫画作品。および原作を基にしたアダルトアニメ。

あらすじ

妖獣戦線アドベンチャーKID

羽生則和は家の裏庭から第二次大戦時のものと思われるコンピュータを見つけた。コンピュータを起動させると、彼はその場にいた少女みどりとともに卑猥な化け物が跋扈する地獄へと転送された。則和は仲間になった煽情的なエルフ・エガンコから思いを寄せられる一方、変態性欲の持ち主である怪物の王子はすぐさまみどりの言いなりになった。

妖獣戦線アドベンチャーKID2 煉獄

地獄から生還した則和とみどりが目にしたのは、庭で発見した例のコンピュータによって支配された現実世界だった。 2人は、世界を基に戻すべく、第二次世界大戦が起きている時代へタイムスリップした。

妖獣戦線アドベンチャーKID3 愛の妙薬

エガンコは愛の妙薬で則和をわがものにしようとして、みどりと同じ学校の自己中心的な男を恋に落としてしまった。やがて、妙薬は混ざり合い、登場人物たちはそれぞれにふさわしい相手と結ばれるのであった。

登場人物

羽生則和: 本作の主人公であるゲーム好きの少年。
みどり: 則和と一緒にいた少女。実は真砂博士の妻の生まれ変わりである。
真砂博士
エガンコ: 地獄で則和らが出会った煽情的なエルフ。

書誌情報

『アドベンチャーKiD 1』 1988年10月発売 ISBN 4898290655
『アドベンチャーKiD 2』 1988年11月発売 ISBN 4898290663
『アドベンチャーKiD 3』 1989年4月発売 ISBN 4898290728
『アドベンチャーKiD 4』 1989年10月発売 ISBN 4898290795

アダルトアニメ

1992年から1993年まで『妖獣戦線アドベンチャーKID』（ようじゅうせんせんアドベンチャーキッド）のタイトルで全3巻のOVAが発売された。飯島愛が声優に初挑戦した作品。

スタッフ

総監督：高山秀樹
原作：前田俊夫
脚本：大和屋竺
演出：藤本義孝
作画監督・絵コンテ・キャラクターデザイン：金剛寺弾
音楽：天野正道

映像ソフト

『妖獣戦線アドベンチャーKID』 1992年7月21日発売 VHS:SWVC-2001/LD:SWLD-2001
『妖獣戦線アドベンチャーKID2 煉獄』 1993年3月21日発売 VHS:SWVC-2002/LD:SWLD-2002
『妖獣戦線アドベンチャーKID3 愛の妙薬』 1993年10月21日発売 VHS:SWVC-3003/LD:SWLD-2003

反響

アダルトアニメ版に対する評価

Mariana Ortega-Brenaは、雑誌 Sexuality & Cultureの中で、本作が通常の成人向け漫画よりも暗い内容であることから、ポルノとSFホラーとスプラッター映画の間にあると位置づけた^[1]。 500 Essential Anime Moviesのヘレン・マッカーシー（英語版）は「ポルノグラフィーとシットコムの狂気じみた混合物」と評し^[2]、 Squential Tart'のSheena McNeil は「たくさんのユーモアに満ちたエロティック・ファンタジー」と評した^[3]。ジョナサン・クレメンツとマッカーシーはThe Anime Encyclopedia'においても、本作のホラー要素について言及する一方.^[4]、マクニールはエロティック・グロテスクと評している^[5]。

Mania.comのクリス・ビバレッジは原爆投下のシーンは『博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』の演出方法と似ていると指摘し、ブラッド・フィーデルが作曲したターミネーター2のメインテーマのあからさまなパロディがあると指摘した^[6]。クレメンツとマッカーシーは異星人の少女が転がり込むという設定からして、本作は『うる星やつら』にエロ要素を追加したような内容であり、ユーモアは前田の過去作品である『超神伝説うろつき童子』に通ずるところがあると評した^[4]。

外部リンク

妖獣戦線アドベンチャーKID - allcinema
アドベンチャーKiD（OVA）- Anime News Network中の百科事典

この記事は以下のカテゴリでも参照できます

^ Ortega-Brena, Mariana (March 2009). “Peek-a-boo, I See You: Watching Japanese Hard-core Animation”. Sexuality & Culture 13 (1): 19.
^ McCarthy, Helen (2009). 500 Essential Anime Movies: The Ultimate Guide. Harper Design. p. 36. ISBN 978-0061474507
^ McNeil, Sheena (2003年10月1日). “Adventure Kid - The Original Manga - Book 3: MegaBITE”. Sequential Tart. 2016年3月25日閲覧。
^ ^a ^b Clements, Jonathan; McCarthy, Helen (2015). The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition: A Century of Japanese Animation. Stone Bridge Press. pp. 62–63
^ McNeil, Sheena (2003年5月1日). “Adventure Kid - The Original Manga - Book 1: User-Friendly”. Sequential Tart. 2016年3月25日閲覧。
^ Beveridge, Chris (2002年6月29日). “Adventure Kid”. Mania.com. Demand Media. 2012年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月25日閲覧。

[1] Ortega-Brena, Mariana (March 2009). “Peek-a-boo, I See You: Watching Japanese Hard-core Animation”. Sexuality & Culture 13 (1): 19.

[2] McCarthy, Helen (2009). 500 Essential Anime Movies: The Ultimate Guide. Harper Design. p. 36. ISBN 978-0061474507

[st3-3] McNeil, Sheena (2003年10月1日). “Adventure Kid - The Original Manga - Book 3: MegaBITE”. Sequential Tart. 2016年3月25日閲覧。

[animeenc-4] Clements, Jonathan; McCarthy, Helen (2015). The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition: A Century of Japanese Animation. Stone Bridge Press. pp. 62–63

[st1-5] McNeil, Sheena (2003年5月1日). “Adventure Kid - The Original Manga - Book 1: User-Friendly”. Sequential Tart. 2016年3月25日閲覧。

[mania-6] Beveridge, Chris (2002年6月29日). “Adventure Kid”. Mania.com. Demand Media. 2012年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月25日閲覧。

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 == あらすじ ==
 {{要あらすじ|date=2017-05-17}}
+=== 妖獣戦線 アドベンチャーKID ===
-羽生家の増改築予定地から第二次大戦時のものと思われるコンピュータが見った。
+羽生則和は家の裏庭から第二次大戦時のものと思われるコンピュータを見つけた。
-その夜、羽生家の息子である則和がその装置にディスクを挿入してしたところ、パソコンを通じてゲームの世界に転移してしまう。
+コンピュータを起動させると、彼はその場にいた少女みどりとともに卑猥な化け物が跋扈する地獄へと転送された。
+則和は仲間になった煽情的なエルフ・エガンコから思いを寄せられる一方、変態性欲の持ち主である怪物の王子はすぐさまみどりの言いなりになった。
+=== 妖獣戦線 アドベンチャーKID2 煉獄 ===
+地獄から生還した則和とみどりが目にしたのは、庭で発見した例のコンピュータによって支配された現実世界だった。
+人は、世界を基に戻すべく、第二次世界大戦が起きている時代へタイムスリップした。
+=== 妖獣戦線 アドベンチャーKID3 愛の妙薬 ===
+エガンコは愛の妙薬で則和をわがものにしようとして、みどりと同じ学校の自己中心的な男を恋に落としてしまった。
+やがて、妙薬は混ざり合い、登場人物たちはそれぞれにふさわしい相手と結ばれるのであった。
 == 登場人物 ==
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 :本作の主人公であるゲーム好きの少年。
 ;みどり
+:則和と一緒にいた少女。実は真砂博士の妻の生まれ変わりである。
-:則和の友人。
+;真砂博士
+;エガンコ
+:地獄で則和らが出会った煽情的なエルフ。
 == 書誌情報 ==
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 * 『妖獣戦線 アドベンチャーKID2 煉獄』 1993年3月21日発売 VHS:SWVC-2002/LD:SWLD-2002
 * 『妖獣戦線 アドベンチャーKID3 愛の妙薬』 1993年10月21日発売 VHS:SWVC-3003/LD:SWLD-2003
+== 反響 ==
+=== アダルトアニメ版に対する評価 ===
+Mariana Ortega-Brenaは、雑誌 ''Sexuality & Culture''の中で、本作が通常の成人向け漫画よりも暗い内容であることから、ポルノとSFホラーとスプラッター映画の間にあると位置づけた<ref>{{cite journal | url=http://link.springer.com/article/10.1007/s12119-008-9039-5#/page-1 | title=Peek-a-boo, I See You: Watching Japanese Hard-core Animation | author=Ortega-Brena, Mariana | journal=Sexuality & Culture | date=March 2009 | volume=13 | issue=1 | page=19}}</ref>。
+''500 Essential Anime Movies''の{{仮リンク|ヘレン・マッカーシー|en|Helen McCarthy}}は「ポルノグラフィーとシットコムの狂気じみた混合物」と評し<ref>{{cite book| author=McCarthy, Helen | title=500 Essential Anime Movies: The Ultimate Guide | publisher=Harper Design | year=2009 | page=36 | isbn=978-0061474507}}</ref>、 Squential Tart'のSheena McNeil は「たくさんのユーモアに満ちたエロティック・ファンタジー」と評した<ref name=st3>{{cite web | url=http://www.sequentialtart.com/reports.php?ID=2319 | title=Adventure Kid - The Original Manga - Book 3: MegaBITE | author=McNeil, Sheena | date=October 1, 2003 | website=Sequential Tart | accessdate=March 25, 2016}}</ref>。
+{{仮リンク|ジョナサン・クレメンツ|en|Jonathan Clements}}とマッカーシーは''[[The Anime Encyclopedia]]'においても、本作のホラー要素について言及する一方.<ref name=animeenc>{{cite book | url=https://books.google.com.br/books?id=E03KBgAAQBAJ&pg=PT62 | title=The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition: A Century of Japanese Animation |author1=Clements, Jonathan |author2=McCarthy, Helen | publisher=[[Stone Bridge Press]] | year=2015 | pages=62–63}}</ref>、マクニールはエロティック・グロテスクと評している<ref name=st1>{{cite web | url=http://www.sequentialtart.com/reports.php?ID=2186 | title=Adventure Kid - The Original Manga - Book 1: User-Friendly | author=McNeil, Sheena | date=May 1, 2003 | website=Sequential Tart | accessdate=March 25, 2016}}</ref>。
+Mania.comのクリス・ビバレッジは原爆投下のシーンは『[[博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか]]』の演出方法と似ていると指摘し、[[ブラッド・フィーデル]]が作曲した[[ターミネーター2]]のメインテーマのあからさまなパロディがあると指摘した<ref name=mania>{{cite web | archiveurl=https://web.archive.org/web/20121008130247/http://www.mania.com/adventure-kid_article_73372.html | archivedate=October 8, 2012 | url=http://www.mania.com/adventure-kid_article_73372.html | title=Adventure Kid | author=Beveridge, Chris | date= June 29, 2002 | website=Mania.com | publisher=Demand Media | accessdate=March 25, 2016}}</ref>。
+クレメンツとマッカーシーは異星人の少女が転がり込むという設定からして、本作は『[[うる星やつら]]』にエロ要素を追加したような内容であり、ユーモアは前田の過去作品である『超神伝説うろつき童子』に通ずるところがあると評した<ref name=animeenc/>。
 == 外部リンク ==

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