蜂田虎身

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蜂田虎身(はちだ の とらみ)は、飛鳥時代の人物。河内国(後の和泉国大鳥郡(現在の大阪府堺市)の人。姓(カバネ)は奈良時代の僧行基の祖父にあたる。

行基の骨をおさめた瓶に刻まれた『大僧上舎利瓶記』によってのみ知られる人物である。それによれば、行基の母は蜂田古爾比売といい、蜂田虎身の長女であった。

行基は自らの生家を仏閣にして家原寺としたと伝えられる。母方の家と推測されるので、つまり同寺はもと虎身の家だったということになる。

参考文献[編集]

  • 真成大僧上舎利瓶記」、天平22年(749年)。井上薫『行基』212頁、吉田靖雄『行基と律令国家』17-18頁注1に収録。
  • 井上薫『行基』、吉川弘文館、第10版、1981年(初版1959年)。
  • 吉田靖雄『行基と律令国家』、吉川弘文館、1987年。