コンテンツにスキップ

藤販

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤販株式会社(ふじはん)は、かつて大阪府に本社を置き、主として医療用医薬品卸売業を営んでいた会社。藤沢薬品工業系医薬品卸売業者である。 現在は「スズケン」である。

本社所在地

[編集]

沿革

[編集]
  • 昭和28年10月1日:藤沢商店(現・藤沢薬品工業)の大阪地区において販売拡張と大衆浸透を促進するため、藤沢直属の販売会社として「藤沢医薬販売株式会社」を「富士薬品株式会社」と「合名会社中西清次郎商店(中西清薬品株式会社)」の2次卸部門からも出資してもらい設立
  • 昭和41年:「藤販株式会社」に商号変更
  • 昭和43年:開業医担当課設立
  • 昭和47年:医療品課を新設し藤沢メデイカルサプライ株式会社の商品・守口臨床化学研究所の検体取次業務開始
  • 昭和61年11月:「藤沢薬品工業」とオンライン受発注データー交換システム稼動
  • 昭和63年5月:JD-NET(医薬品業界データー交換システム)稼動
  • 平成元年4月:「中西清薬品株式会社」と合併し「株式会社ドーエーメディックス」と商号変更

当時の藤沢薬品の主力商品

[編集]
  • トリコマイシン「藤沢」
  • ジキラノゲンC
  • カイニン酸「藤沢」
  • キシロカイン(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • イルコディン(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • イルガピリン(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • オイラックス(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • ブタゾリジン(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • シントローム(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • ロミチール(ロシュ)
  • ノイビタン
  • アンツーラン(ガイギー「現・ノバルティス」)
  • シタネスト(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • プレコール
  • テグレトール(チバガイギー「現・ノバルティス」)
  • ピロエース
  • ノイロビタン
  • オルベニン(ビーチャム「現・グラクソスミスミクライン」)
  • ペンブリチン(ビーチャム「現・グラクソスミスミクライン」)
  • トランコロン
  • フジパップ
  • プリンペラン
  • トフラニール(チバガイギー「現・ノバルティス」)
  • ストメリンD
  • ピロエース
  • インタール(ファイソンズ)
  • セファメジン
  • アナフラニール(チバガイギー「現・ノバルティス」)
  • ボルタレン(チバガイギー「現・ノバルティス」)
  • ラキソベロン(帝人)
  • ベニロン(帝人)
  • プログラフ
  • ワンアルファ(帝人)
  • ムコソルバン(帝人・ベーリンガーインゲルハイム)
  • コンファクトF(化学及血清療法研究所)
  • サリベート(帝人)
  • リノコート(帝人)
  • サルコート(帝人)
  • HBワクチン(化学及血清療法研究所)
  • ウロキナーゼ(わかもと製薬)
  • リドーラ(スミスクライン「現・グラクソスミスミクライン」)
  • グラマリール(セフシ)
  • カルポカイン(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • マーカイン(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • セフスパン
  • セフゾン
  • タガメット(ビーチャム「現・グラクソスミスミクライン」)
  • ニバジール
  • オメプラール(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • セロケン(アストラ「現・アストラゼネカ」)
  • サワシリン(ビーチャム「現・グラクソスミスミクライン」)
    • 当時は、藤沢薬品は「ガイギー」「アストラ」「ビーチャム」「帝人」と独占契約していた。
    • 「ガイギー」と「チバ」(販売・武田薬品)とが合併し「チバガイギー」となるも「ガイギー」が生産する商品独占販売。
    • 「ビーチャム」も途中で「スミスクライン・ベックマン」(販売・藤沢薬品・住友製薬)と合併し「スミスクライン・ビーチャム」と商号変更。
    • 「アストラ」も「ゼネカ」(販売・住友製薬)と合併し「アストラゼネカ」と商号変更。
    • 「チバガイギー」と「サンド」(販売・三共)と合併し「ノバルティス」と商号変更。
    • 「チバガイギー」(現在・「ノバルティス」)「スミスクライン・ビーチャム」(現在・「グラクソ・スミスクライン」)と商号変更。
    • 「日本チバガイギー」は昭和60年1月より自販に移行(同時に武田薬品との提携も解消)
    • 「スミスミクライン・ビーチャム」は昭和62年10月より首都圏で自販体制に移行、昭和63年4月「大阪地区」「名古屋地区」10月からは「福岡地区」が自販に移行し平成2年11月より全国自販体制へ移行
    • 「アストラ」は、平成10年から全国自販に移行
    • 帝人」は、昭和60年4月東京・千葉・埼玉・神奈川の一部の病院から自販体制開始、昭和63年4月より首都圏の全域、近畿圏は平成1年4月から東海圏は平成5年4月より移行し順次自販体制を確立し全国自販体制に移行。

大株主

[編集]
  • 藤沢薬品67.1%
  • 中西清薬品11.7%

主要取引メーカー

[編集]
  • 藤沢薬品
  • 日本ロシュ
  • 三和化学研究所
  • 日本チバガイギー
  • 保栄薬工
  • わかもと製薬
  • 日清製薬

営業所

[編集]
  • 大阪市・茨木市