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'''公民'''(こうみん、[[英語|英]] '''citizen''')とは、[[政治]]に参加することができる人々のことである。[[市民]]、[[国民]]、[[住民]]、[[人民]]などの[[単語]]と似たような[[意味]]を持つが,それぞれの区別に注意を要する。
'''公民'''(こうみん、[[英語|英]] '''citizen''')とは、[[政治]]に参加することができる人々のことである。[[市民]]、[[国民]]、[[住民]]、[[人民]]などの[[単語]]と似たような[[意味]]を持つが,それぞれの区別に注意を要する。


政治への参加の意味合いから「市民」と言い換えられることも多い厳密には[[参政権]]、特に[[選挙権]]や[[被選挙権]]があることをって公民と呼ぶことが多い。このため、ほとんどの公民という言葉は、市民におきかえることが可能であるが,市民は多義的であるため,特に上記意味を強調したい場合には公民と呼べば良かろう。
政治への参加の意味合いから「市民」と言い換えられることも多いが、厳密には[[参政権]]、特に[[選挙権]]や[[被選挙権]]があることをって公民と呼ぶことが多い。このため、ほとんどの公民という言葉は、市民におきかえることが可能であるが,市民は多義的であるため,特に上記意味を強調したい場合には公民と呼べば良かろう。


[[中華民国]]、[[中華人民共和国]]、[[朝鮮民主主義人民共和国]]では国民、国籍者の意味で憲法上公民という語が使われている。
[[中華民国]]、[[中華人民共和国]]、[[朝鮮民主主義人民共和国]]では国民、国籍者の意味で憲法上公民という語が使われている。


また、[[中学校]]3学年で学習する[[社会科]]の分野は、かつては「政治・経済・一般社会」と呼称したが、1970年代以降は公民と呼称している。これについては、「[[国家]]に奉仕する国民を育成しようとするもの」と[[教育労働運動]]が批判している。
また、[[中学校]]3学年で学習する[[社会科]]の分野は、かつては「政治・経済・一般社会」と呼称したが、1970年代以降は公民と呼称している。これについては、「[[国家]]に奉仕する国民を育成しようとするもの」と[[教育労働運動]]が批判している。

==関連項目==
==関連項目==

*[[市民]]
*[[市民]]
*[[公民]]
*[[公民]]
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*[[人々]]
*[[人々]]
*[[民衆]]
*[[民衆]]

*[[政治]]
*[[政治]]
*[[参政権]]
*[[参政権]]

2006年7月8日 (土) 13:00時点における版

公民(こうみん、 citizen)とは、政治に参加することができる人々のことである。市民国民住民人民などの単語と似たような意味を持つが,それぞれの区別に注意を要する。

政治への参加の意味合いから「市民」と言い換えられることも多いが、厳密には参政権、特に選挙権被選挙権があることをもって公民と呼ぶことが多い。このため、ほとんどの公民という言葉は、市民におきかえることが可能であるが,市民は多義的であるため,特に上記意味を強調したい場合には公民と呼べば良かろう。

中華民国中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国では国民、国籍者の意味で憲法上公民という語が使われている。

また、中学校3学年で学習する社会科の分野は、かつては「政治・経済・一般社会」と呼称したが、1970年代以降は公民と呼称している。これについては、「国家に奉仕する国民を育成しようとするもの」と教育労働運動が批判している。

関連項目