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'''チーム'''({{lang-en-short|team}})は、共通の目的、達成すべき目標、そのためのアプローチを共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体である。
'''チーム'''({{lang-en-short|team}})は、共通の目的、達成すべき目標、そのためのやり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体を理想とすることがある。実際には、チームといっても目的、目標、やり方は指導者から与えられただけ、変更権がなく共有できていないことがある。


== チームとグループの違い ==
== チームとワーキンググループの違い ==
'''ワーキング・グループ'''の目的はメンバー個々の業績水準を底上げすることり、その成果は個人の成果の総和にしかならない。いっぽう'''チーム'''には、他人の意見に耳を傾け、建設的に反応し、ときには他人の主張の疑わしき点も善意に解釈し、彼らの関心ごとや成功を認めるといった価値観が集約された'''チーム・ワーク'''が存在し、その成果は集合的作業成果による共同の貢献が含まれるので、[[グループ]]のそれより大きくなる。
'''ワーキング・グループ'''の目的はメンバー個々の業績水準を底上げすることる。
その成果は個人の成果の総和またはそれ以下のことがある
いっぽう'''チーム'''には、他人の意見に耳を傾け、建設的に反応し、ときには他人の主張の疑わしき点も善意に解釈し、彼らの関心ごとや成功を認めるといった価値観が集約された'''チーム・ワーク'''が存在すると仮定する。
成果は集合的作業成果による共同の貢献が含まれるので、[[グループ]]のそれより大きくなるかもしれない
== 分類 ==

チームを分類するのにいくつかの方法がある。
== 3つのAと4種類のチーム・タイプ ==
=== 3つのA ===
人間と同じようにチームにも個性があり、それは3つのAから分析出来る。すなわち、
人間と同じようにチームにも個性がある。3つのAから分析する方法がある。
* ''価値アスピレーション''(aspiration;どのような価値を生み出したいのか)、
* ''価値アスピレーション''(aspiration;どのような価値を生み出したいのか)、
* ''人材アセット''(asset;6種類の人材 = いい人、[[管理者]](マネジャー)、[[専門家]]、プロ人材、企業家人材、経営人材)、
* ''人材アセット''(asset;6種類の人材 = いい人、[[管理者]](マネジャー)、[[専門家]]、プロ人材、企業家人材、経営人材)、
* ''アクション''(action;[[マネジメント]]の基本プロセス、すなわち仮説形成 → 実施 → 検証)
* ''アクション''(action;[[マネジメント]]の基本プロセス、すなわち仮説形成 → 実施 → 検証)
である。チームのタイプ次の4つに大別することが出来る。
である。
=== 4つのタイプ ===
次の4つに大別することがる。

# 和を大切にする「和・仲間チーム」
# 和を大切にする「和・仲間チーム」
# 規律や仕組みにそった動きで勝負する「仕組み・軍隊チーム」
# 規律や仕組みにそった動きで勝負する「仕組み・軍隊チーム」
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* Jon R. Katzenbach and Douglas K. Smith, “The Discipline of Teams”, ''Harvard Business Review'', 1993.
* Jon R. Katzenbach and Douglas K. Smith, “The Discipline of Teams”, ''Harvard Business Review'', 1993.
* キャメル・ヤマモト『稼ぐチームのレシピ』、日本経済新聞社、2004年1月
* キャメル・ヤマモト『稼ぐチームのレシピ』、日本経済新聞社、2004年1月
* チームソフトウェアプロセス, ハンフリー, 1999, ISBN 9780201477191


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2015年10月7日 (水) 19:05時点における版

チーム: team)は、共通の目的、達成すべき目標、そのためのやり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体を理想とすることがある。実際には、チームといっても目的、目標、やり方は指導者から与えられただけで、変更権がなく共有できていないことがある。

チームとワーキンググループの違い

ワーキング・グループの目的はメンバー個々の業績水準を底上げすることがある。 その成果は個人の成果の総和またはそれ以下のことがある。 いっぽうチームには、他人の意見に耳を傾け、建設的に反応し、ときには他人の主張の疑わしき点も善意に解釈し、彼らの関心ごとや成功を認めるといった価値観が集約されたチーム・ワークが存在すると仮定する。 成果は集合的作業成果による共同の貢献が含まれるので、グループのそれより大きくなるかもしれない。

分類

チームを分類するのにいくつかの方法がある。

3つのA

人間と同じようにチームにも個性がある。3つのAから分析する方法がある。

  • 価値アスピレーション(aspiration;どのような価値を生み出したいのか)、
  • 人材アセット(asset;6種類の人材 = いい人、管理者(マネジャー)、専門家、プロ人材、企業家人材、経営人材)、
  • アクション(action;マネジメントの基本プロセス、すなわち仮説形成 → 実施 → 検証)

である。

4つのタイプ

次の4つに大別することがある。

  1. 和を大切にする「和・仲間チーム」
  2. 規律や仕組みにそった動きで勝負する「仕組み・軍隊チーム」
  3. 先端的開発で生きる「精鋭・開発チーム」
  4. 変幻自在な創造性を特徴とする「変幻・アメーバチーム」

参考文献

  • Jon R. Katzenbach and Douglas K. Smith, “The Discipline of Teams”, Harvard Business Review, 1993.
  • キャメル・ヤマモト『稼ぐチームのレシピ』、日本経済新聞社、2004年1月
  • チームソフトウェアプロセス, ハンフリー, 1999, ISBN 9780201477191

関連項目