「内線規程」の版間の差分

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'''内線規程'''(ないせんきてい)とは、需要場所における[[電気工作物]]の設計、施工、維持、管理についての民間規格<ref>[[日本電気技術規格委員会]]/[[日本電気協会]] 需要設備専門部会 JESC E0005(2005)/JEAC 8001-2005</ref>。[[電気設備技術基準の解釈]]を更に具体化し、補完するものである。
'''内線規程'''(ないせんきてい)とは、需要場所における[[電気工作物]]の設計、施工、維持、管理についての民間規格<ref>[[日本電気技術規格委員会]]/[[日本電気協会]] JEAC 8001-2011 JESC E0005(2011)</ref>。各種法令や[[電気設備技術基準の解釈]]を更に具体化し、補完するものである。電力会社が電気工事の検査・審査等をする際の基準としても用いられ、一般用電気工作物及び自家用電気工作物(特別高圧を除く)に適用される。

内容は本規定(義務的事項)と予備規程(勧告的事項・推奨的事項)に分類されている。

*本規定(義務的事項)…電気設備の技術基準の解釈に規定されている事項、もしくは施行上保安に関して必要であると判断した事項。本内容を満たしていない場合は電力会社の検査・審査に合格できず、受配電を行うこともできない。

*予備規程(勧告的事項・推奨的事項)…義務的事項ではないが、遵守を期待されるもの。勧告的事項のほうが、推奨的事項より遵守の期待度合いは高い。

1968年に初版が制定され、近年では2000年、2005年、2011年に改定[http://www.denki.or.jp/pub/jeac_detail/180.html]されている。近年の改定では、[[オール電化住宅]]、家庭用[[太陽光発電]]、家庭用[[燃料電池]]、[[電気自動車]]の普及に伴い、住宅においての200V配線、[[単相3線式]]配線、太陽光発電設備、燃料電池発電設備、電気自動車用普通充電の回路の施設についてなどが改定、制定されている。


近年では、2000年、2005年に改定[http://www.denki.or.jp/about/naisenkaitei.pdf]されている。
特に2000年での改定は、章立ての大変更を伴っており、それ以前の内線規程を引用した文章を読む場合には、2000年版にある新旧対照表が必要である。
特に2000年での改定は、章立ての大変更を伴っており、それ以前の内線規程を引用した文章を読む場合には、2000年版にある新旧対照表が必要である。
近年の改定では、[[オール電化住宅]]、家庭用[[太陽光発電]]の普及に伴い、住宅においての200V配線、[[単相3線式]]配線、太陽光発電設備についてなどが電技解釈にあわせて改定、制定されている。


書籍として、付録が各電力会社毎に異なるためそれぞれ別のISBNがついており、2005年版は、ISBN 4-88948-123-0(東京)、ISBN 4-88948-124-9(関西)、ISBN 4-88948-125-7(中部)、ISBN 4-88948-126-5(北海道)、ISBN 4-88948-127-3(東北)、ISBN 4-88948-131-1(九州)、ISBN 4-88948-132-X(沖縄)
書籍として一般に販売されているが別冊の付録が各電力会社毎に異なるためそれぞれ別のISBNがついている
*ISBN 4889482458(北海道電力)
*ISBN 4889482466(東北電力)
*ISBN 4889482490(北陸電力)
*ISBN 4889482474(東京電力)
*ISBN 4889482482(中部電力)
*ISBN 4889482504(関西電力)
*ISBN 4889482512(中国電力)
*ISBN 4889482520(四国電力)
*ISBN 4889482539(九州電力)
*ISBN 4889482547(沖縄電力)


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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*[[電気関係法令]]
*[[電気関係法令]]
*[[電気設備技術基準]]
*[[電気設備技術基準]]
*[[電気設備の技術基準の解釈]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2012年5月17日 (木) 05:18時点における版

内線規程(ないせんきてい)とは、需要場所における電気工作物の設計、施工、維持、管理についての民間規格[1]。各種法令や電気設備技術基準の解釈を更に具体化し、補完するものである。電力会社が電気工事の検査・審査等をする際の基準としても用いられ、一般用電気工作物及び自家用電気工作物(特別高圧を除く)に適用される。

内容は本規定(義務的事項)と予備規程(勧告的事項・推奨的事項)に分類されている。

  • 本規定(義務的事項)…電気設備の技術基準の解釈に規定されている事項、もしくは施行上保安に関して必要であると判断した事項。本内容を満たしていない場合は電力会社の検査・審査に合格できず、受配電を行うこともできない。
  • 予備規程(勧告的事項・推奨的事項)…義務的事項ではないが、遵守を期待されるもの。勧告的事項のほうが、推奨的事項より遵守の期待度合いは高い。

1968年に初版が制定され、近年では2000年、2005年、2011年に改定[1]されている。近年の改定では、オール電化住宅、家庭用太陽光発電、家庭用燃料電池電気自動車の普及に伴い、住宅においての200V配線、単相3線式配線、太陽光発電設備、燃料電池発電設備、電気自動車用普通充電の回路の施設についてなどが改定、制定されている。

特に2000年での改定は、章立ての大変更を伴っており、それ以前の内線規程を引用した文章を読む場合には、2000年版にある新旧対照表が必要である。

書籍として一般に販売されているが、別冊の付録が各電力会社毎に異なるためそれぞれ別のISBNがついている。

脚注

  1. ^ 日本電気技術規格委員会/日本電気協会 JEAC 8001-2011 JESC E0005(2011)

関連項目

外部リンク