「迎角」の版間の差分

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2011年6月1日 (水) 19:32時点における版

翼型(水色)まわりの流れの様子。αが迎え角。灰色の線は流線

迎角(むかえかく、げいかく)は、流体 (液体気体) 中の物体が、流れに対してどれだけ傾いているかという角度をあらわす値である。迎え角とも。

概要

航空機

の場合、前縁と後縁を結んだ線(翼弦、コード)と一様流とのなす角で示される。英語で angle of attack といい、ここから AoA と略称することもある(迎え角計のことを「AoA センサ」など)。

航空機の翼の揚力の大きさは、ある程度の範囲では、概ね迎角に比例して増大する(抗力も同様)。迎角を大きくしてゆき、(値は諸条件によるが)ある値を超えると抗力が急激に増大する。これを失速といい、一般的な航空機は飛行不可能な状態に陥る。なお航空機に十分な速度があれば、翼を上方に傾けても機体自体が上昇していくため、迎角が増大する事は無い。逆に航空機の速度が不十分であれば、揚力の不足によって機体自体が降下してしまうため、迎角が大きくなってしまい、失速状態に陥る事となる。そのため、失速という現象を航空機の速度の低下と関連づけてしまう誤解があるが、あくまで1次的な原因は迎角の増大であり、速度は2次的な原因である。

なお失速状態から迎角を大きくしていっても、揚力(および抗力)は、仰角に比例して増大する。帆船はこの状態にあるが、航空機よりも速度は非常に小さいので問題にはならない。逆に風を受ける事で、抗力を利用している。

関連項目