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2010年12月7日 (火) 15:48時点における版
ヴェーバー‐フェヒナーの法則とは、感覚に関する精神物理学の基本法則で、中等度の刺激について五感のすべてに当てはまることが知られている。
ヴェーバーの法則
エルンスト・ヴェーバーは、刺激の弁別閾(丁度可知差異:気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例することを見いだした。
はじめに加えられる基礎刺激量の強度をRとし、これに対応する識別閾値をΔRとすると、Rの値にかかわらず
”ΔR/R=一定”
この一定の値をヴェーバー比という。
すなわち、100の刺激が110になったときはじめて「増加した」と気付くならば、200の刺激を増加したと気付かせるためには220にする必要がある(210では気付かない)
フェヒナーの法則
ヴェーバーの弟子であるグスタフ・フェヒナーは、ウェーバーの法則の式を積分することにより(ここでΔRをdRとして積分することは若干の飛躍があり、厳密な計算ではなく近似である)以下の対数法則を導き出した。
刺激量の強度Rが変化する時、これに対応する感覚量Eは
”E = 定数 log R”
の関係となる。つまり心理的な感覚量は、刺激の強度ではなく、その対数に比例して知覚される。
100の刺激が100増加して200になる感覚と、200の刺激が200増加して400になる感覚は等しい
フェヒナーの法則と呼ばれることも多いが、ウェーバーの法則から導出したことからウェーバー・フェヒナーの法則とも呼ばれる。