「バルムンク」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし |
参考文献より加筆、訂正。出典を記載。テンプレートを除去します。 |
||
1行目: | 1行目: | ||
⚫ | |||
{{出典の明記|date=2010年2月}} |
|||
⚫ | |||
== 概要 == |
|||
本来は[[ニーベルンゲン]]族の宝だったが、[[財宝]]の分配を巡って争った[[ジークフリート]]が奪い取り、ニーベルンゲン族を斬り捨てるのに使う。その後、ジークフリートの愛剣として、数々の軍功を挙げた。 |
|||
[[ニーベルンゲン]]族のシルブンクとニベルンクが[[ジークフリート]]に[[財宝]]の分配を依頼する際に彼に贈ったが、分配に不平を漏らすものがおり、ジークフリートはその役割を果たせなかった<ref>『ニーベルンゲンの歌 前編』p.32。</ref>。怒ったジークフリートは二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちを斬り、結果として彼らの宝を手に入れることになった<ref>『ニーベルンゲンの歌 前編』p.32-p.33。</ref>。ジークフリートはバルムンクを愛剣として数々の軍功を挙げた。 |
|||
ジークフリート |
ハーゲンはジークフリートの[[暗殺]]を図ったとき、反撃されないようバルムンクと狩猟の弓をジークフリートの手元から奪ったため、ジークフリートはハーゲンを打ち漏らす結果となった<ref>『ニーベルンゲンの歌 前編』p.267、p.269。</ref>。彼を殺害した後、ハーゲンはバルムンクは自分の剣とするが<ref>『ニーベルンゲンの歌 後編』p.175。</ref><ref>『ニーベルンゲンの歌 後編』p.180。</ref>、ブルクントの王グンターの供としてフン族の王エッツェルを訪れたときに、[[クリームヒルト]]にこれを誇示して見せたため、彼女の憎しみをかき立てた<ref>『ニーベルンゲンの歌 後編』p.175-p.176。</ref>。クリームヒルトは捕らえられたハーゲンの首をバルムンクで刎ね、ジークフリートの復讐を果たした<ref>『ニーベルンゲンの歌 後編』p.335。</ref>。 |
||
== 脚注 == |
|||
{{Reflist}} |
|||
== 参考文献 == |
|||
*『ニーベルンゲンの歌 前編・後編』相良守峯訳、岩波書店、1955年。 |
|||
{{DEFAULTSORT:はるむんく}} |
{{DEFAULTSORT:はるむんく}} |
||
[[Category:神話の刀剣]] |
[[Category:神話の刀剣]] |
2010年5月23日 (日) 12:58時点における版
バルムンク(Balmung)は、『ニーベルンゲンの歌』に登場する剣。幅広で、黄金の柄には青い宝玉が埋め込まれ、鞘は金色の打紐で巻き上げられていた[1]。北欧神話のグラム、『ニーベルングの指環』のノートゥングに相当する。
概要
ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクがジークフリートに財宝の分配を依頼する際に彼に贈ったが、分配に不平を漏らすものがおり、ジークフリートはその役割を果たせなかった[2]。怒ったジークフリートは二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちを斬り、結果として彼らの宝を手に入れることになった[3]。ジークフリートはバルムンクを愛剣として数々の軍功を挙げた。
ハーゲンはジークフリートの暗殺を図ったとき、反撃されないようバルムンクと狩猟の弓をジークフリートの手元から奪ったため、ジークフリートはハーゲンを打ち漏らす結果となった[4]。彼を殺害した後、ハーゲンはバルムンクは自分の剣とするが[5][6]、ブルクントの王グンターの供としてフン族の王エッツェルを訪れたときに、クリームヒルトにこれを誇示して見せたため、彼女の憎しみをかき立てた[7]。クリームヒルトは捕らえられたハーゲンの首をバルムンクで刎ね、ジークフリートの復讐を果たした[8]。
脚注
参考文献
- 『ニーベルンゲンの歌 前編・後編』相良守峯訳、岩波書店、1955年。