「疑問詞」の版間の差分
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2007年11月9日 (金) 20:52時点における版
疑問詞(ぎもんし)は疑問の意を表す言葉である。8品詞という分類には含まれない。
英語の例
英語などでは、疑問代名詞、疑問形容詞、疑問副詞の3つに分類される。疑問詞は疑問文を作るのに用いられる。また疑問詞が名詞節を導く場合もあり、こうした文は間接疑問文と呼ばれる。間接疑問文は「?」ではなく「.」で終わる。to不定詞の前に疑問詞を付けて用いることもある。疑問詞付きto不定詞は名詞的用法のみを持つ。
英語も含め、疑問詞が必ず文頭に来る規則(wh-移動)を持つ言語が多くみられる。
疑問代名詞
代名詞として用いられる。what,which,whoの3つがある。
疑問形容詞
形容詞として用いられ、名詞を修飾する。what,which,whoseの3つがある。
疑問副詞
副詞として用いられ、動詞などを修飾する。when,where,why,howの4つがある。howはhow many,how much,how long,how oldのように形容詞や副詞を伴って用いられることもある。
日本語
日本語の疑問詞は代名詞(どれ、どちら、どなた、どこ、だれ、いつ、いくつ:一部副詞的にも用いられる)、連体詞(どの)、副詞(どう、なぜ)に分けられる。
エスペラント
エスペラントの関係・疑問の相関詞は疑問詞としても用いられる。
疑問代名詞
ものをたずねるとき、たずねるものが主格であるときはkioを、たずねるものが目的格であるときはkionを使う。また人をたずねるとき、たずねる人が主格であるときはkiu,kiujを、たずねる人が目的格であるときはkiun,kiujnを使う。-nは対格・目的格の語尾で、-jは複数語尾である。
- Kio estas tio? (それは何ですか?)
- Kion vi havas?(君は何を持っているの?)
- Kiuj venkis vin?(誰が君たちに勝ったんだ?)
- Kiun vi atendas?(君は誰を待っているんだ?)
疑問形容詞
指示「どの~」とたずねるときはkiu,kiuj,kiun,kiujnを使う。状態や様子「どんな~」と尋ねるときはkia,kiaj,kian,kiajnを使う。kiaは補語にもなる。所有「だれの~」をたずねるときはkiesを使う。時々「何番目の」という意味でkiomの派生語であるkiomaが使われる。
- Kiu knabo estas via frato?(どの少年が君の兄弟ですか?)
- Kian rakonton vi legas?(君はどんな物語を読んでいるのですか?)
- Kiaj estas ili? (彼らはどうですか?)
- Kies libro estas tio?(それは誰の本ですか?)
疑問副詞
場所をたずねるときはkie、方向をたずねるときはkien、時をたずねるときはkiam、方法をたずねるときはkiel、理由をたずねるときはkial、量をたずねるときはkiomを使う。
- Kie estas vi?(君はどこにいるの?)
- Kien vi iris?(君はどこに行くの?)
- Kiam estas nun(今何時?)
- Kiel vi venis?(君はどうやって来たの?)
- Kial vi venis?(君はなぜ来たの?)
- Kiom tio kostas?(それはいくらですか?)
- Kiom da homoj estas?(どのくらいの人がいますか?)