営業割数

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営業割数(えいぎょうわりすう)は、パチンコ店の経営用語。単に割数ともいう。割数には営業割数と機械割数(景品割数、閉店割数ともいう)がある。

通常割数のコントロールは、パチンコの場合はの調整によって、パチスロの場合は同じく各台の設定の調整によって行う。

計算方法[編集]

通常パチンコ店では、利益の計算を客が借りた玉代金(売上)から景品として出された金額(景品金額)を引くことでその日の粗利が出る。

粗利=売上-景品金額(払出分)

しかし、営業中の店舗内には景品に換えられず、積まれたままの玉が多くある。この場合、その時点での利益を正確に計算することができない、そのため営業中の利益把握方法として考え出されたのが営業割数という考え方。

100個の玉を打って100個の出玉を得られる場合を10割とする。つまりアウト(打ち玉)に対するセーフ(出玉)の割合を計算したもの。計算式で言うと

営業割数=((売上玉-(アウト-セーフ))÷(売上玉)×10

(売上玉-(アウト-セーフ))・・・・・・・この式の意味は計数機に流された玉やホール内に積まれた玉、転がっている玉を無理やり計算式にて出したもの。

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売上=10000円→売上玉=10000円÷4円=2500玉、アウト=2000玉、セーフ=3000玉の場合

{2500-(2000-3000)}÷2500×10=14

従って営業割数14割となり、この状態をパチンコ店では14割営業という。

しかしこの状態では利益が出ているのか出ていないのかわからない。なぜならパチンコには換金率というものがあるためであり、換金率によって損益分岐点が変わる。

損益分岐割数=交換個数(100円で)÷25個×10

  • 25個交換=10割
  • 30個交換=12割
  • 33個交換=13.2割
  • 34個交換=13.6割
  • 35個交換=14割
  • 36個交換=14.4割
  • 40個交換=16割

14割営業の場合、25個~34個交換の店では赤字となる。