吉和道玄

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吉和 道玄(よしわ どうげん、生没年不詳)は、江戸時代囲碁棋士で、久留米藩碁士。筑後国生まれ、三世本因坊道悦、四世本因坊道策門下、七段上手。道策門下の六天王と呼ばれた一人、家元四家以外で初めて七段上手を認められた。

久留米藩有馬中務大輔領に生まれる。本因坊道悦、後に本因坊道策の弟子となって六段となり、有馬家召し抱えの碁士となって300石を受ける。有馬家から本因坊家に対しての依頼により上手(七段)に進められ、これが家元以外での七段の嚆矢で、後に安井家跡目となった長谷川知仙の七段昇段の先例になった。

本因坊道策門下の小川道的桑原道節佐山策元星合八碩熊谷本碩の五弟子に、道玄を加えて六天王と称された。遺された棋譜で、道策に先二先番ジゴ、策元に互先1勝1敗、八碩に互先1勝1敗等がある。

参考文献[編集]

  • 安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年