八宗

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八宗(はっしゅう)とは、以下の意味で用いられる。

  • 八つの宗旨を表すのではなく、全ての大乗仏教の宗旨・宗派のこと。大乗八宗の祖龍樹菩薩と呼ぶ場合はこちらの意味。
  • 中国八宗と呼ぶ場合の八宗は、代の法相宗・禅宗・密宗・法華宗・天台宗・三論宗・律宗・華厳宗のことを言う。中国十三宗も参照。
  • 平安時代までに日本に伝わった仏教の八つの宗旨のこと。
    倶舎成実法相三論華厳の「南都六宗」に天台真言を加えたもの。凝然著の『八宗綱要』における八宗はこちらの意味。
  • 日本の代表的な仏教の八つの宗旨のこと。日本八宗ともいう。
    天台宗真言宗浄土宗浄土真宗本願寺派真宗大谷派臨済宗曹洞宗日蓮宗をさす。
    • 八宗用の数珠仏壇とある場合は、宗旨問わずに使用出来るという意味ではあるが、仏壇・仏具業界が用い始めた言葉である。各宗の正式念珠は、それぞれ特徴があり、特に日蓮宗では、正式念珠を用いるのが正式である。(浄土宗も、正式念珠を用いることが推奨されている。)

関連項目[編集]