伯牙
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伯 牙(はく が)は、中国春秋時代の晋の大夫。伯雅とも。姓が伯、名が牙。姓を兪とするのは、明代の馮夢竜の小説上の設定である。
鍾子期との「伯牙絶絃」の故事で知られる。伯牙は古琴の名人で、鍾子期はその良い聴き手だった。伯牙が高い山に登る気持ちで琴を弾くと、鍾子期は「すばらしい、まるで険しい泰山のようだ」と言い、伯牙が川の流れを思い浮かべて弾くと、鍾子期は「すばらしい、まるで広大な長江か黄河のようだ」と言った。鍾子期が死ぬと、伯牙は琴を弾くに値する人がいなくなったと思い、琴を壊して絃を絶ち、生涯琴を弾かなかったという[1]。またこの故事により親友を「知音」ともいう。
水星のクレーターの1つが「Po Ya(伯牙)」と命名されている[2]。また、NASAのボイジャーのゴールデンレコードに伯牙が作曲したと伝わる琴曲「流水(高山流水)」が収録されている。
祇園祭の舁山の一つに、「伯牙絶絃」の場面をモチーフとする伯牙山がある。