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ポエ占い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台湾彰化県鹿港天后宮にあったポエ

ポエ占い(ポエうらない)あるいは神杯占い(しんぱいうらない)、中国語: 擲筊(ズージャオ)、台湾語白話字跋桮(ボァ べウェ/Poa̍h-poe)、英語: (Poe divination)は台湾中国の民間占いのひとつ。二枚貝を割ってできた形に見える2つの堅い石(各石は一面が丸く膨らみ他面が平らで、一側が丸く他側が直線)や、三日月型に削った赤い木(紅木)を使用する。これらを床に投げて落ちた4つの状態のひとつで、自分の行こうとしている方向が正しいか、間違っているかを占うというもの。 [1] [2]

この石を日本では台湾語の発音でポエpoe、漢字では「杯」、「貝」、「盃」など、筊杯=ジャオベイ、杯珓=ベイジャオ)と呼び、初めは貝を使ったからとも言われる。これを利用した占いをポエ占い(zh:擲筊=ポエを投げる)と呼び、石の3つの状態のうち、1つの石の平たい面が上に向く、もう1つの石の平たい面が下に向く状態は縁起がいいと見なされ、シンポエ(聖杯、聖盃)と呼ぶ。 両方の杯が表を向いている場合は笑杯、両方の杯が裏を向いている場合は怒杯と呼ばれ、この2つの状態の時は、やり直しもう一度占い直す必要がある。


台湾、香港などでしばしば見られ、日本でも道教寺院(各地の関帝廟媽祖廟など)でよく見られる。中国、台湾では仏教徒でもこの占いを行い、家庭に一つ置いてあることもある。 [1]

脚注

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  1. ^ a b Taiwanese Poe Divination
  2. ^ シンポエ (Kotobank)

関連項目

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外部リンク

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