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ホドタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ホドタ[1]ロシア語: Ходота、9世紀末)は、中世の東スラヴ民族の部族集団ヴャチチ族の族長である。

概要

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ホトダの名は、キエフ大公ウラジーミル・モノマフの残した『モノマフ公の庭訓(ru)』中に名が記されている[1][2][注 1]。同書によれば、ホドタの率いるヴャチチ族はコリドノがその中心的都市であり、ホドタは息子と共に、二冬に渡ってウラジーミル・モノマフの攻撃を受けたが、この追撃を逃れたと記されている。

ロシアの言語学者A.ザリズニャク(ru)は、ホドタという名が、ノヴゴロドの白樺文書(ru)に見えるスーズダリのホドゥタ(Ходута)という人名と、組成的に近い関係にあると指摘している[3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『モノマフ公の庭訓』は中村喜和の訳による[1]

出典

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  1. ^ a b c 中村喜和『モノマフ公の庭訓』// 『ロシア中世物語集』p114
  2. ^ Поучение Владимира Мономаха (Институт русской литературы (Пушкинский Дом) РАН)
  3. ^ Зализняк А. А. Древненовгородский диалект. Часть вторая. Тексты с комментариями. Раннедревнерусский период. Раздел А (XI — 1 четв. XII в.)

参考文献

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  • 中村喜和訳 『ロシア中世物語集』、筑摩書房、1985年