ブルーオーバー

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ブルーオーバー: Blueover)は2011年設立の大阪発の日本製スニーカーブランド[1]

日本においてのマニュファクチュア(工場制手工業)として、海外で作った半製品を国内に持ち込んで生産する「ノックダウン方式」をとらずに、一足一足を昔から続けられる工程をたどりながら、すべて日本国内で生産している。際立ったテクノロジーを駆使したスニーカーではなく、古くから行われてきたスニーカーの生産方法をたどったものづくりをしている。

毎シーズン新しいモデルを発表せずに、ひとつのモデルをすこしずつアップデートを重ねながら、いつまでも履き続けれる一足を作る姿勢をとっている。オリジナルのラスト[2]が複数存在し、それぞれによってモデルの特徴や履き心地が異なる。

海外サイトに柳宗理のアノニマスデザインに通ずると紹介される。[3]

2013年8月よりトヨタ自動車「レクサス」のブランド発信拠点である「INTERSECT BY LEXUS(インターセクト・バイ・レクサス)」にて取り扱いが始まった[4]

スニーカーブランド「blueover」のロゴ

主なモデル[編集]

マイキー[編集]

ブランドスタート時からの定番モデル。日本人の持つ美意識と国内の靴作りの技術を融合させた、時代を問わず履き続けられる、blueoverを代表するモデル。スニーカーの持つ要素を見つめなおし、限界まで無駄を落としながらも、スニーカーとして認識できることを目指した。

マルコ[編集]

スニーカーのエッセンスを維持しつつも、ラストや素材、ソールの設計を革靴と同じような手法で作り上げたモデル「マルコ」。職人とデザイナーがこだわりぬいた独特のソール設計は軽量にして、しなやかな歩き心地を提供。マッケイ製法で作り上げているため、ソール交換による破損も軽減、長く履き続けることのできる一足。

マルコブーツ[編集]

マルコの設計思想を備え、ブーツ用にパターンを引きなおしたショートブーツ仕様の一足。ベースがスニーカーなので足入れはやわらかく、非常に軽量。職人とデザイナーがこだわりぬいた独特のソール設計は軽量にして、しなやかな歩き心地を提供。マッケイ製法で作り上げているため、ソール交換による破損も軽減、長く履き続けることのできる一足。

ショーティー[編集]

レトロランニングの代表的なアイコンを咀嚼し、現代的に落とし込んだパターンで再構築したモデル。シンプルゆえの素材やカラーのコントラストをダイレクトに楽しむことができ、幅広いスタイリングに柔軟に対応できる一足。

2019年にトレイルソールを配置したSHORTY.TRを発売。

マーティ<廃盤>[編集]

ハイテクスニーカーにまとうコマーシャリズム。その過剰な装飾をとりはらったスニーカーを生み出した一足。80年代からの数あるスニーカーのレガシーを取り入れ選定。外羽式アッパーホールドや非対称のトウパターン、ソール硬度と高さ設計。現在では多く見られない設計も取り入れたモデル「マーティ」。

コポリ[編集]

マイキーから派生したより「楽しむ」ことを目的にした一足。シンプルでありながらも大胆な切り返しのアッパーパターンは、他にないインパクトを与えてくれます。

ルンマーランド[編集]

コンセプトはクラフトとスニーカーの融合。ベーシックなスニーカーのアッパーパターンにソール設計はマッケイ製法を採用したブーツライクながらも軽快な履き心地を実現。ワイズEのオブリークのトマイキーラストウラインのラストを使用しているのでゆとりある足要れ、快適な履き心地をしている。

フォルス[編集]

ベーシックな外羽根パターンデザインの「フォルス」。老舗タンナー「山陽」と開発したオリジナルレザーとグッドイヤー製法を採用した本格的なモデル。ソールは加工底を当て込みクッションの効いたポストマンシューズ的な一足に仕上がっている。同系のパターンのトウを縫い込んだUチップもバリエーションで存在する。

おかっぱ[編集]

ストールブランド「タマキニイメ」とのコラボでうまれた一足。つま先の特徴的なデザインから「おかっぱ」と命名される。薄いソールでダンスシューズのようなシルエットと愛嬌あるデザイン。

ラスト[編集]

マイキーラスト <ワイズ D-E>[編集]

日本人の足のカタチと、レザースニーカーらしい革の伸びによる履き心地を考慮した、少しきつめの革靴サイズで設計を行ったblueoverスタンダードなラストです。少し反り上あがったつま先と、幅広気味のワイズが特長です。

マーティラスト <ワイズ E>[編集]

つま先にゆとりをもたせ、靴の中で足指の可動が自由に。独自の反り上がりの高いトウスプリングなどでふみ出しよく。トレーニング・ラン用途のために、人間の動き方に合わせ作られた機能性のあるラストです。

ルンマーラスト <ワイズ E-EE>[編集]

かわいらしい雰囲気のあるオブリークシルエット。ワイズが広いつま先の設計は、快適な足入れ感を持っています。blueoverのラストの中では、一番ゆとりのあるサイズをもった設計のラストです。

カイロンラスト <ワイズ D>[編集]

マイキーラストを基にしながら、甲をボリュームアップ。捨て寸と呼ばれるつま先の長さもスマートに見えるように調整。革靴の歴史を感じられる美しいシルエットは、ビジネス用途にも対応のできるラストです。

出典[編集]

  1. 大阪発のスニーカーブランド ブルーオーバー”. KANSAIハヤ耳. MSN産経ニュース (2012年1月30日). 2012年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月29日閲覧。
  2. 公式サイト
  3. obscura-magazine.com
  4. トヨタ、東京・南青山にレクサスのブランド発信拠点 今月30日オープン”. 経済. MSN産経ニュース (2013年8月21日). 2013年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月29日閲覧。
  5. “百貨店バイヤーも太鼓判!! スニーカー通勤靴の正解とは?|雑誌Begin(ビギン)公式サイト” (日本語). 雑誌Begin(ビギン)公式サイト. 2020年10月13日閲覧[5]
  6. “「ブルーオーバー(Blueover)」の厳選記事一覧” (日本語). キナリノ - 暮らしを素敵に丁寧に。. 2020年10月13日閲覧。[6]

脚注[編集]

  1. ^ 大阪発のスニーカーブランド ブルーオーバー”. KANSAIハヤ耳. MSN産経ニュース (2012年1月30日). 2012年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月29日閲覧。
  2. ^ http://blueover.jp/product/
  3. ^ http://www.obscura-magazine.com/en/stories/detail/Blueover
  4. ^ トヨタ、東京・南青山にレクサスのブランド発信拠点 今月30日オープン”. 経済. MSN産経ニュース (2013年8月21日). 2013年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月29日閲覧。
  5. ^ 百貨店バイヤーも太鼓判!! スニーカー通勤靴の正解とは?|雑誌Begin(ビギン)公式サイト”. 雑誌Begin(ビギン)公式サイト. 2020年10月13日閲覧。
  6. ^ 「ブルーオーバー(Blueover)」の厳選記事一覧”. キナリノ - 暮らしを素敵に丁寧に。. 2020年10月13日閲覧。

外部リンク[編集]