日本語: 広島県三原市内での（平成30年7月豪雨）関連の災害ごみの積み込みが終わり、飛散防止のためにコンテナの屋根蓋をクレーンで吊り上げて元通りに蓋をする直前の風景。

これがこの特殊コンテナの最大の特徴である。 なお、通常このタイプのコンテナは、重かったり異型の貨物を効率よく積み込む為に使われているので、この様なある意味【裏技】的な使用方法は、非常にまれである。 しかし、このコンテナの所有者である 「 大栄環境 」 の場合は、これらのいわゆる【災害ごみ】や産廃等を運ぶ事を目的として、500本以上が配備されている。

平成30年7月豪雨の影響で、河川が氾濫し大規模な浸水被害を受けた広島県三原市地区で、大量に発生したいわゆる「災害ごみ」を緊急に広域処理するために、屋根全体が一枚の板状でクレーンや、大型フォークリフトで吊り上げる、特殊な海上コンテナを使った搬出作業風景。

通常の海上コンテナは、殆どが箱型トラックの様に真後ろが観音開きに開くドアを開けて、荷物を積み込むが、この特殊コンテナはダンプカーへ土砂等を積み込む様に真上から災害ごみを積み込み、処理場では荷台をダンプカー同様に斜めに持ち上げて、真後ろから吐き出す。

また輸送中及び吐き出す時は、ごみが飛散しない様に鉄製のふたをするので、殆ど見た目は普通の箱型コンテナと変わらない。

輸送区間は、三原市内の仮集積場から福山市の福山港にある、福山国際コンテナターミナルまで写真に写っている状態（専用のトレーラー）で陸送し、井本商運の内航コンテナ船にコンテナのみ積み込み、大阪南港地区の夢洲コンテナターミナルで降ろす。その後は、三原と同じ様に専用のトレーラーに仕立てて三重県内の処分場まで輸送する。

なお、画像のコンテナは、2011年に起こった東北地震当時に、国の緊急補助金で作られた旧式のコンテナとは別に、近年増備された改良型である。

旧式では、屋根板をロックするハンドルが両側に三本づつ合計六本もあるので、若干の手間が掛かっていたが、これを片側（運転席側）のみの三本として、これを操作することにより反対側の天井端部分にも連動してロックが三箇所に掛かるように改良し、作業の効率化を図っている。