ハナムラチカヒロ
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ハナムラ チカヒロ(1976年 - )は、ランドスケープアーティスト、研究者、俳優。大阪公立大学(旧大阪府立大学)准教授。一般社団法人ブリコラージュファウンデーション代表理事。「まなざしのデザイン」という表現方法と「風景異化論」という理論で、芸術から学術まで領域横断的にさまざまな活動を行っている。
「風景をつくる」、「風景をかんがえる」、「風景になる」という3つの角度から、領域横断的な表現活動を行う。大規模病院の入院患者に向けた霧とシャボン玉のインスタレーション、バングラデシュの貧困コミュニティのための彫刻堤防などの制作、世界各地の聖地のランドスケープのフィールドワーク、街中でのパフォーマンス、映画や舞台に俳優としても立つ。
経歴
[編集]- 大阪府立大学大学院生命科学研究科博士後期課程を修了
- 2005〜2010年 大阪大学コミュニケーションデザインセンター特任助教
- 2010年〜 大阪公立大学大学院准教授
- 2012年〜 大阪公立大学都市研究プラザ客員研究員
- 2016〜2017年 京都精華大学人文学研究科非常勤講師
- 2017年〜2018年 スペイン・バルセロナ大学遺産観光研究所客員研究員
作品
[編集]2005年
[編集]- W-scape(第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議 文化プログラムkavcaap2005「HIV/エイズ-未来のドキュメント」展示会場デザイン)
2006年
[編集]- Fushimi CODE (船場建築祭・伏見ビルインスタレーション)
- Genba Remix(中之島コミュニケーションカフェ会場デザイン)
2007年
[編集]- flow (エンターテインメントコンピューティング学会会場デザイン及びインスタレーション)
- タングラムスケープ(大阪市立大学医学部附属病院小児科外来病棟待合インスタレーション)
- Genba Remix(中之島コミュニケーションカフェ会場デザイン)
2008年
[編集]- ニテヒナル/the fourth nature(現代アートの森「森のコモンズ」インスタレーション)
- ガリバースコープ
- Parallel Scape都市の新しい使い方(財団法人衛星即位利用推進センター(SPAC) 「あっ!!と驚く位置利用サービスアイデア大募集」第一回位置利用サービスアイデア最優秀賞)
2009年
[編集]- Message of Wind(大阪市立大学医学部附属病院空中庭園インスタレーション)
- 舞台「ルルドの森」主演(大阪セレクション選出作品・バンタムクラスステージ)
- 映画「Satisfaction」出演(第1回田辺弁慶映画祭上映作品)
- トランスパブリック(應典院コモンズフェスタ会場構成)
2010年
[編集]- 霧はれて光きたる春(大阪市立大学医学部附属病院入院病棟光庭インスタレーション)
- 都市型集団パフォーマンス「エクソダス」(應典院コモンズフェスタプログラム)
2011年
[編集]- アナクロステーション(活版EXPO展示会場デザイン・関西活版倶楽部)
- 映画「マルセリーノ」出演(監督・吉田徹)
- 神戸イクメン大賞プロデュース
2012年
[編集]- 霧はれて光きたる春(おおさかカンヴァス推進事業・大阪赤十字病院入院病棟光庭インスタレーション)
- 1‰OSAKA クリエイティブシェア実行委員長
2013年
[編集]- モエレ星の伝説(モエレサマーフェスティバル2013花火演出プロデュース)
- ベンガルの赤い蛇(Floating Peers2013)
2014年
[編集]- 霧はれて光きたる春(大阪府立急性期総合医療センター光庭インスタレーション)
2015年
[編集]- 舞台「ファウストの恋人」若きファウスト役(劇団キオ・大阪市音楽団)
- 舞台「Trace」(済州島Artscenicパフォーマンス)
2016年
[編集]- 映像ドキュメンタリー「旅日誌:聖地のランドスケープデザイン:インド編、スペイン編、オーストラリア編、日本編」
2018年
[編集]- 地球の告白/Confession from the Earth (千葉市美術館・さや堂ホール展示プロジェクト・インスタレーション)、展示期間:11月1日(木)~ 11月11日(日)
2019年
[編集]- 半透明の福島/Translucent Fukushima(あしたときのうのまんなかで・はじまりの美術館・インスタレーション)
- Seeing Differently(一般財団法人関西観光本部・インバウンド観光映像・監督/出演)
2020年
[編集]- ハナムラの視点(Youtube)
出演番組
[編集]- 【Fresh Faces #93】ハナムラチカヒロ(まなざしのデザイナー) BS朝日 Fresh Faces -アタラシイヒト- (2016年1月14日)
受賞歴
[編集]- 2008年 財団法人衛星即位利用推進センター(SPAC)「あっ!!と驚く位置利用サービスアイデア大募集」第一回位置利用サービスアイデア最優秀賞
- 2012年 一般社団法人日本空間デザイン協会 空間デザイン大賞・日本経済新聞社賞2012「霧はれて光きたる春」[1]
- 2014年 READYFOR OF THE YEAR クリエイティブ部門賞「霧はれて光きたる春」
- 2020年 International Tourism Film Festival “Tourfilm Riga” Tourism Destination - Country部門 1位「Seeing Differently」
- 2020年 International Tourism Film Festival “Terres Festival" Tourism Communication - Tourism Product部門 1位 「Seeing Differently」
- 2020年 International Tourism Film Festival ”Amorgos Tourism Film Festival" Tourism Destinations - City部門 銀賞「Seeing Differently」
- 2020年 "The International Committee of Tourism film Festivals" 2020 World's Best Tourism Film -Tourism Destination Country部門総合2位「Seeing Differently」
著書
[編集]- まなざしのデザイン 〈世界の見方〉を変える方法(2017年11月13日)NTT出版[注釈 1]
- ヒューマンスケールを超えて わたし・聖地・地球(2020年2月25日)ぷねうま舎
- まなざしの革命 世界の見方は変えられる(2022年1月22日)河出書房新社
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 平成30年度日本造園学会賞・著作部門を受賞