ウイルス構造タンパク質
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ウイルス学において、ウイルス構造タンパク質(ういるすこうぞうたんぱくしつ、英: viral structural protein)とは、成熟したウイルスの構造的な構成要素となるウイルスタンパク質のことである[1]。
例として、 SARSコロナウイルスの3aおよび7aアクセサリータンパク質があげられる[2][3]。
例
[編集]バクテリオファージT4の構造タンパク質
[編集]バクテリオファージT4(ファージT4)のビリオン形成中に、ファージ遺伝子にコードされた構造タンパク質は、特徴的なシーケンスで相互作用する。ウイルス感染中に産生されるこれらの構造タンパク質について、それぞれの量の適切なバランスを維持することは、ファージT4の正常な形態形成にとって重要であると考えられる[4]。ファージT4にコード化されたビリオンの構造を決定しているタンパク質には、主要な構造成分、マイナーな構造成分、そして形態形成シーケンスの特定ステップを触媒する非構造タンパク質が含まれる[5]。ファージT4の形態形成は、YapとRossmanによって詳述されたように、頭部、尾部、長い尾部繊維という3つの独立した経路に分けられる[6]。
脚注
[編集]- ^ Viral Structural Proteins - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス
- ^ “Severe acute respiratory syndrome coronavirus 3a protein is a viral structural protein”. J. Virol. 79 (5): 3182–6. (March 2005). doi:10.1128/JVI.79.5.3182-3186.2005. PMC 548460. PMID 15709039 .
- ^ “Severe acute respiratory syndrome coronavirus 7a accessory protein is a viral structural protein”. J. Virol. 80 (15): 7287–94. (August 2006). doi:10.1128/JVI.00414-06. PMC 1563709. PMID 16840309 .
- ^ Floor E. Interaction of morphogenetic genes of bacteriophage T4. J Mol Biol. 1970;47(3):293-306. doi:10.1016/0022-2836(70)90303-7
- ^ Snustad DP. Dominance interactions in Escherichia coli cells mixedly infected with bacteriophage T4D wild-type and amber mutants and their possible implications as to type of gene-product function: catalytic vs. stoichiometric. Virology. 1968;35(4):550-563. doi:10.1016/0042-6822(68)90285-7
- ^ Yap ML, Rossmann MG. Structure and function of bacteriophage T4. Future Microbiol. 2014;9(12):1319-1327. doi:10.2217/fmb.14.91