利用者:藤井三方

紹介[編集]

 藤井三方(ふじい さんぽう)は、ウィキペディアンの一人で、司書資格を取得している。中小企業のコンサルティングを行う会社に勤める。なお、6月の鉄編集中止以後、このハンドルネームをWikipediaのみで使用しており、Wikipedia編集に無関係なことに関する情報を流している者がいるが、事実ではない。

以前考えたこと[編集]

 誤った認識のもとに誤った指摘をしたこともあり、その方にはご迷惑をおかけしましたが、早々に了解していただきました。

これを機会に、これまでの考えをお話します。

全体に関して[編集]

「事典」の記事で行うことは、「解説」または「説明」である[編集]

 まず、私は事典の記事において行うことを、「説明」と捉えていました。広辞苑によりますと、「言葉を集め、その一々に解説を付した書物」とあります。三省堂は「解説」ではなく「説明」の文言を用いていますが、「解説」とは「わかりやすく分析して説明する」の定義がされており、記事として行うべきことが具体的に示唆されているので、こちらが参考になります。

「説明」で何を行うか[編集]

上手な説明の方法としては、「何がいいたいか(考え)を整理し、相手を意識し、過剰な説明をせず生き生きと描写、理由・根拠を示す」、また内容に加えてその意味や、どのような必要性に基づくかを示すこと、なども含まれる、とのことです。[1]。その中で「歴史」は「理由や根拠」を示すためのもので、それが説明の全てとは言い難いようです。

「鉄道関係」編集を巡って[編集]

鉄道駅の項目においてはとにかく様々な方と議論をしました。一部の記事について規制を提案するなどもしましたが、私としては他のサイトとの差別化、文献の調達、特筆性、内容の重複を避けること、その他気になる内容が多く、改善を図る必要があったためです。

誰もが検索をかける時代における新サイト作成[編集]

Wikipediaでの記事作成が盛んになった2002年は、インターネットが普及し、またその利用の60%近くが検索[2]というほど、検索も一般的になっていました。私が鉄道駅の記事に参加し始めた際も、既に別の方が同じ駅についてサイトを作成されていました。このような場合、ビジネス界においては後発は差別化を図ります。他の方の手による記事の中には、結構有名な地図等に依拠した内容のみのものが存在し(鉄道に関する執筆依頼を参照)、先の条件は読者にも共通していたため、似通った内容では厳しい意見を免れないように思いました。

駅分野の難しい「文献情報」調達[編集]

上記の事情により、インターネットサイトのみによる情報収集ではなく、もっと広い情報収集の必要性を私は感じていました。
そこで、まず情報源となる文献の確保する必要があります。鉄道駅はこの点で情報収集が難しく、メジャーな鉄道雑誌やシリーズ等に掲載される情報量が多いような、主要駅は問題が少ないでしょう。しかし、そうでない場合、図書館において自ら図書を検索したり、時にはILLの依頼をすることが必要になることもあります。従来の百科事典における駅の独立項目は東京駅と大阪駅のみで、その他の駅に関しては、駅名事典等を自ら検索できれば良いのですが、例えば全国の国鉄駅を網羅したシリーズ「国鉄全線各駅停車」の九州編であっても、720駅のうち所在地、開業年月日、駅の業務形態、配線図、観光名所リストを除くと解説が54文字以下の駅が100駅あり、これを基準にすると、1ページ埋まるほどの情報が集まらない可能性のある駅も多いことが想定されました。

「特筆性」[編集]

元大手予備校の理事が、生徒に人気のある講師の共通項を探し、そこから導いた言葉があります。彼は「人にものを教える」とは、「単なる情報伝達とは違う。その教科の本質的な面白さ・・・(中略)・・・を自分の生の体験を通じて語らなければ、生徒には伝わらない」[3]と述べています。百科事典の記事に「自分の生の体験」の記述は適切でない可能性はありますが、自分がそれを面白いと思ったことには何らかの理由が存在するのでしょうから、客観的な視点で構築し直すことがWikipedia:特筆性で述べられた精神ではないかと推察します。
当初、駅内の施設等の記述の提案を行ったのは、一般の方の関心事を推察し、「特筆性」を創出する狙いもありました。某コンビニエンスストアがトイレ、別の所がATM設置を大々的にアピールし、以後普及したことを考慮しましたが、後に「駅前探検倶楽部」のアンケート調査においても「駅ナカでとっさに探すスポット」「駅前でよくとっさに探すスポット」の上位に挙げられているようです。

写真使用をめぐって[編集]

ことの発端は、駅の記事に特徴ある看板の写真を貼られた方がいましたが、私はそのページをたまたま目にし、「隣の駅」の項の内容と重なることや、文字であって格別に時間短縮する等の効果が見込めないためノートへ移動させました。それがプロジェクトでの議論に移されましたが、この際の反論として、ローマ字の綴り方に関する情報を得るため、画像の価値が無限大といったものがありました。この看板は確かに、鉄道ファンには人気があるもののようで、近年の鉄道雑誌には頻繁に掲載されます。しかし、隣の駅の名前が繰り返されることは、書物によっては「文書の三大欠陥の一つ」[4]とキツい表現のものがあるなど褒められたものではなく、逆に「解説」を目指すために、それを犠牲にする姿勢も必要です。そのため、強硬な手段をとらざるをえないのではないかと考えました。
この趣味の方の中には、日頃から撮影技術の研鑽を積まれ、また機材も優れたものをお持ちの方が多数いらっしゃいますので、写真の質を問題にするつもりはなかったのですが、先の件により、写真の掲載基準が説明を意図したものか否かという点に強い疑問を感じました。参加者全員を尊重する観点からは、投稿された全ての写真を掲載することが望ましいが、これは「過剰の説明をしない」ことに反し、「ダブり」を生む可能性もあります。また、図や写真は「説明の時間の短縮」「誤解を避ける」[5]ものですが、そうであれば逆に、変更や削除にあたっては、写真を付している意図が重要とも言えます。

 この点を明示しなかったことから、他の参加者と衝突することが多く、視野を持ってさまざまな理由で参加される方の立場への配慮に欠けた発言を多くし、また和を重んじることに欠けるなどで、さまざまな方に多大なご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

そのため、鉄道分野については、今後編集しないこととし、また藤井三方のハンドルネームについても、9月の再開時点から50編集まで行い、その終了をもって取りやめることにしました。私自身は今後の投稿予定は決めておりません。

  1. ^ 出典:「わかりやすい!と言われる説明の技術」内山辰美編著
  2. ^ (総務省通信利用動向調査)
  3. ^ 朝日新聞
  4. ^ 「わかりやすく説明する技術」
  5. ^ 出典:「わかりやすい!と言われる説明の技術」内山辰美編著